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【資料1-2-8】治療薬・治療法に関するガイドライン[529KB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41225.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第87回 7/17)《厚生労働省》
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第1章 はじめに
第2章 抗インフルエンザウイルス薬の取り扱いについて
第1章 はじめに
1.基本的な考え方
本ガイドラインは、新型インフルエンザ等対策政府行動計画第3部第9
章治療薬・治療法の記載に基づき、抗インフルエンザウイルス薬の取扱い、
新たに開発された治療薬の供給、治療法の確立等における国の主な取組に
ついて記載するものである。都道府県及び市町村(特別区を含む。以下同じ。

が、各取組の目的や内容、留意事項等について事前に把握し、新型インフル
エンザ等の発生時における取組に対して予見性を持つことによって、新型
インフルエンザ等対策の円滑な実行に資することを目的として策定するも
のである。
第2章 抗インフルエンザウイルス薬の取り扱いについて
発生した新型インフルエンザ等が、新型インフルエンザであると特定され
た場合には、既存の抗インフルエンザ薬を使用することが想定される。
1.抗インフルエンザウイルス薬の現状
WHO は、新型インフルエンザに対して、ノイラミニダーゼ阻害薬による
治療を推奨している。
国内では、ノイラミニダーゼ阻害薬として、経口内服薬のオセルタミビ
ルリン酸塩(以下「オセルタミビル」という。販売名の例※:タミフル)
と、経口吸入薬のザナミビル水和物(以下「ザナミビル」という。販売名
の例※:リレンザ)に加え、平成 22 年に経口吸入薬のラニナミビルオク
タン酸エステル水和物(以下「ラニナミビル」という。販売名の例※:イ
ナビル)、静脈内投与製剤のペラミビル水和物(以下「ペラミビル」とい
う。販売名の例※:ラピアクタ)が製造販売承認を受けている。
また、既存のノイラミニダーゼ阻害薬とは作用機序の異なるキャップ依
存性エンドヌクレアーゼ阻害薬として、経口内服薬のバロキサビル マル
ボキシル(以下「バロキサビル」という。販売名の例※:ゾフルーザ)も
製造販売承認を受けている。
ファビピラビル(販売名の例※:アビガン)は、インフルエンザに対し
ては、ウイルスの遺伝子複製を抑制することでインフルエンザウイルスの
増殖を阻害(RNA ポリメラーゼ阻害薬)することから、既存のノイラミニ
ダーゼ阻害薬とは作用機序の異なる薬剤であるが、催奇形性の懸念や、安
全性及び有効性の知見が限られていることから、新型又は再興型インフル
エンザウイルス感染症が発生し、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効

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