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参考資料3 令和5年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)「日本専門医機構における医師専門研修シーリングによる医師偏在対策の効果検証」総括研究報告書 (91 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41573.html
出典情報 医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会(令和6年度第1回 7/19)《厚生労働省》
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2.フランス
フランスでは6年間の大学医学教育の卒
業時に全国クラス分け試験(ECN)を受験し、
研修を希望する大学病院と専門診療科、最初
の6か月間に研修する診療科を登録する。こ
の結果はインターネット上で閲覧すること
が可能であり、各医学生は自分が希望する地
域・診療科において自分の順位を知ることが
でき、この順位次第で研修先と専門診療科を
途中で修正することができる。各診療科の募
集数は地方単位で設定されており、募集数を
超えた採用は行われない。
フランスでは一般医と専門医とがあるが、
一般医については 2 年半、専門医については
4~5 年間の専門研修が行われる。
専門研修修了後は、一般医は概して開業医
となる医師が多く、専門医は開業する場合と
大学病院や一般病院での専門医となる場合
とがある。フランスでは、ドイツと異なり、
開業する際に許可申請をするのではなく自
由開業制となっている。
専門医の養成数と地理的配置については、
各地域の需要に応じて決められている。地方
(レジオン)単位で採用する専門別研修医数
が規定されていることで、同じ地方内での都
市部への集中という問題の指摘はあるもの
の、地方間の医師の偏在は改善されてきてい
る。

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