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介護福祉士国家試験パート合格の導入の在り方について(案) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43573.html
出典情報 介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会(第3回 9/11)《厚生労働省》
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おわりに



少子高齢化が進展する中、介護を必要とする方の急速な増加が見込まれる
とともに複雑化・多様化する介護ニーズへの対応が求められている。本検討
会では、高い専門性を有する介護人材の確保・育成が喫緊の課題である一方、
介護福祉士を目指す者の減少が続いている現状について、危機的であると捉
え、介護福祉士資格取得を目指す受験者が一層受験しやすくなる仕組みを検
討した結果、パート合格の導入が望ましいとの結論を得た。



世界に先駆け、介護分野の国家資格として創設され、日本の介護福祉の制
度の発展を支えてきた介護福祉士の重要性を再認識し、また、介護福祉士を
目指す方々の志を大切にし、国家試験の受験に向けた学習を試験制度からも
後押しできる仕組みとなることを期待したい。



介護分野の国家資格である介護福祉士は介護現場において、介護人材の中
核としてこれまでも活躍している。パート合格の導入によって、介護福祉士
の重要性が変わるものではなく、今後、多職種連携や地域の中でもますます
重要な役割を果たすことが期待される。



パート合格の導入に関しては、関係団体からの意見聴取の際には、介護福
祉士の社会的評価への影響を懸念する意見があった。パート合格の導入によ
って社会的評価が下がることがあってはならない。
国は、導入の際には、合格基準の設定などを通じて、介護福祉士の質の担
保を制度的に行うことはもちろんのこと、パート合格導入の趣旨や内容等に
ついて、きめ細かに情報発信を行い、介護福祉士の役割や専門性について誤
解の生じることがないよう国民の理解を進めることが求められる。



関係団体からの意見聴取の際にも指摘があったが、パート合格が導入され
た場合には、例えば受験者数の変化など導入による影響について、検証して
いくことも重要である。また、検証に関して、その方法や時期について、導
入前に検討しておくことが望ましい。



介護福祉士の資格が社会の期待に応え信頼されるものであるために、国は、
パート合格の導入に関する丁寧な説明に加え、関係団体等の協力も得つつ、
介護福祉士の専門性の明確化、質の向上に努めなければならない。
介護福祉士資格取得後のキャリア形成を考えていくことも重要であり、こ
れまでも認定介護福祉士の取組が関係団体により行われてきた。今般、新た
にキャリアモデルとして示された「山脈型(介護福祉士について経営やケア
マネジメントに携わるという選択肢だけでなく、認知症ケア・看取りケアの
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