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参考資料2_第1~11回検討会の主な意見 (54 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53950.html
出典情報 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会(第13回 3/10)《厚生労働省》
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薬や高額医薬品を処方する際の処方単位を地域で合わせるといったことも協議されると
ありがたい。
【特例的な対応を検討する前に予め協議しておくべき対応について】
33.あらかじめ処方や調剤をして患者宅に配置することについて、実際にきちんとできるの
であれば、よい方法だと思っているが、これが全てではないと考える。個人的な症例に
よるため、地域の問題か意見はあると思うが、高齢者、独居、認知症の方々も、いろい
ろな病気を持っており、様々な症状に対して薬が処方されているときには、やはり使い
にくい手段であると思っている。あくまでも、患者本人、介護者の方、家族がしっかり
としている方でないと、心配な点が多いと感じている。これも個別の症例になってしま
うが、古い薬と新しい薬の区別が難しくなってきている方がたくさんいる。高齢、認知、
受診のときだけに遠方から来る家族という現状になっていますので、実際に患者だけが
在宅しているときに正しい管理ができていないということもたくさん見ている。ピコス
ルファートが点眼薬と一緒に置いてあったり、冷蔵庫に置くべき座薬が冷蔵庫の中で管
理で整頓されておらず探さなければいけなかったりしていた事例があった。家族間で薬
を共有する方もいて、もちろん、薬剤師から本当に十分に注意していただいていると思
うが、オピオイドの湿布薬などは非常に痛みに効くということで、腰痛持ちの家族に渡
していることがあり、恐ろしいと思った。訪問看護が入っていて早急に対応ができた事
例ではあるが、全ての患者へ対応するのは難しい。事前に処方薬を置くことは、発熱等
があったときに、訪問看護師も安心できる。緊急といっても、それほど多くはないため、
発熱や風邪症状が少しあったとしても、それを事前に置いておくことは恐ろしい場合が
あると思う。また、使用しなかった薬剤を捨ててしまうことになることもあり、特にオ
ピオイドなどは本当にもったいない。処方されるときの数は重要であり、多めに出して
しまうことがあったり、症状が出ずに使用しないことは良いことではあるが、患者負担
など、経済的な問題もあると考えている。
34.看護師が家庭環境も含めて状態観察し、状況を把握していることは、薬剤師にとっても
すごくありがたい。その情報が関係者で共有されることが重要である。共有されれば、
薬剤師も、薬が余っているのであればこういった処方提案ができるのではなかろうか等、
具体的な対応方法をきめ細かく提案できると思っている。そのため、看護師が知り得た
情報の共有をどのような形でするとよいのかを地域、患者単位で考えることが重要。
35.地域における連携体制の構築については、県レベルでどのような形で医薬品提供するの
かという大きい枠組みで検討されるべきと考えている。その上で、個々の医薬品をなか
なか提供できない事例が起こった場合の対応については、地域の薬剤師会に連絡いただ
ければ、その都度、協議して対応方法を検討して回答できると考えている。
36.在宅医療は夢のような世界ではなく、本当に想定外のことばかりが起こる。100 人いれ
ば 100 通りの在宅医療があり、その中で画一したものは全くない中で、議論するのは大
変なことである。この検討会では薬剤の供給があるべきかを議論する場であるが、33 の
ような意見を頭に入れて議論する必要がある。しかしながら、そこの1つの事例だけを
殊さら捉えて何かしないといけないというように議論が進むのは大変なことであり、全
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