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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版 (10 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.1版」の周知について(5/9付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.2 版 ●1 病原体・疫学
4. 海外発生状況
【海外発生動向(2022 年 4 月 20 日現在)】
2019 年 12 月に中国・武漢市で原因不明の肺炎症例の報告以降,感染拡大に伴い,2020 年
1 月 30 日に WHO は COVID-19 に対して「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」
を宣言(現在も継続中),3 月 11 日には「パンデミック(世界的な流行)とみなせる」と表明した.
COVID-19 の症例は,すべての大陸で報告され,流行開始から約 1 年が経過した 2020 年 1
月の累積感染者数は 1 億人を超えた.2022 年 4 月 17 日時点の報告では,累積感染者数は約 5
億 230 万例,累積死亡者は約 620 万例となっている.地域的な分布について,累積感染者数で
は,ヨーロッパ地域が 42 %(約 2 億 1,000 万人),アメリカ地域が 30 %(約 1 億 5,200 万人),
東南アジア地域が 11 %(約 5,800 万人)を占め,この 3 地域で世界の約 8 割を占める.
この間,COVID-19 の新規感染者数は増加と減少を繰り返し,変異株も大きく影響を与えてい
る.世界で流行株の半数を占めたものに,アルファ株(半数を占めた時期:2021 年 3 月),デ
ルタ株(同:2021 年 6 月),オミクロン株(同:2022 年 1 月)がある.
世界的に,流行株はオミクロン株にほぼ置換され,,2021 年 12 月から 2022 年 1 月にかけ
て新規感染者数の大きく急速な増加が報告された。一部では 3 月に再度増加がみられたが,全体
として減少傾向が継続している. WHO は各国に対して,感染に弱い立場の人に対する備えとし
てリスクに応じた公衆衛生及び社会的な措置を継続することを求めている.
〈参考〉
・新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 .「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020.3.19)
・新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 .「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020.5.29)
・Cacciapaglia G., et al. Multiwave pandemic dynamics explained: how to tame the next wave of infectious diseases. Sci Rep 2021.
・GISAID. hCoV-19 Tracking of Variants.
・WHO. Listings of WHO’s response to COVID-19. 2021.
・WHO. Statement on the eleventh meeting of the International Health Regulations (2005) Emergency Committee regarding
the coronavirus disease (COVID-19) pandemic. 13 April 2022.
・WHO. Weekly epidemiological update on COVID-19. 20 April 2022.
・WHO. Weekly epidemiological update on COVID-19. 12 April 2022.
・Zhang SX, et al. A Second Wave? What Do People Mean by COVID Waves? – A Working Definition of Epidemic Waves.
Risk Manag Healthc Policy. 2021.
◆引用・参考文献◆
・土橋酉紀,他.日本と世界における新型コロナウイルス感染症の流行.日内会誌 2020.
・秋田県健康環境センター , 他.ヒトコロナウイルス(HCoV)感染症の季節性について―病原微生物検出情報(2015 ~ 2019 年)
報告例から―. IASR 2021.
・国立感染症研究所.<注目すべき感染症> 直近の新型コロナウイルス感染症の状況.IDWR 2021.
・国立感染症研究所.発症からの感染可能期間と再陽性症例における感染性・二次感染リスクに関するエビデンスのまとめ
(2021.2.18).
・Hu B, et al Characteristics of SARS-CoV-2 and COVID-19. Nat Rev Microbiol 2021.
・US CDC. Scientific brief: SARS-CoV-2 transmission. May 2021.
・van Doremalen N, et al. Aerosol and surface stability of SARS-CoV-2 as compared with SARS-CoV-1. N Engl J Med
2020.
・Wan CC, et al. Airborne transmission of respiratory viruses. Science 2021.
・WHO. Transmission of SARS-CoV-2: implications for infection prevention precautions, Scientific Brief, 9 July 2020.
・Wölfel R, et al. Virological assessment of hospitalized patients with COVID-2019. Nature 2020.
・Zhou P, et al. A pneumonia outbreak associated with a new coronavirus of probable bat origin. Nature 2020.
10
4. 海外発生状況
【海外発生動向(2022 年 4 月 20 日現在)】
2019 年 12 月に中国・武漢市で原因不明の肺炎症例の報告以降,感染拡大に伴い,2020 年
1 月 30 日に WHO は COVID-19 に対して「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」
を宣言(現在も継続中),3 月 11 日には「パンデミック(世界的な流行)とみなせる」と表明した.
COVID-19 の症例は,すべての大陸で報告され,流行開始から約 1 年が経過した 2020 年 1
月の累積感染者数は 1 億人を超えた.2022 年 4 月 17 日時点の報告では,累積感染者数は約 5
億 230 万例,累積死亡者は約 620 万例となっている.地域的な分布について,累積感染者数で
は,ヨーロッパ地域が 42 %(約 2 億 1,000 万人),アメリカ地域が 30 %(約 1 億 5,200 万人),
東南アジア地域が 11 %(約 5,800 万人)を占め,この 3 地域で世界の約 8 割を占める.
この間,COVID-19 の新規感染者数は増加と減少を繰り返し,変異株も大きく影響を与えてい
る.世界で流行株の半数を占めたものに,アルファ株(半数を占めた時期:2021 年 3 月),デ
ルタ株(同:2021 年 6 月),オミクロン株(同:2022 年 1 月)がある.
世界的に,流行株はオミクロン株にほぼ置換され,,2021 年 12 月から 2022 年 1 月にかけ
て新規感染者数の大きく急速な増加が報告された。一部では 3 月に再度増加がみられたが,全体
として減少傾向が継続している. WHO は各国に対して,感染に弱い立場の人に対する備えとし
てリスクに応じた公衆衛生及び社会的な措置を継続することを求めている.
〈参考〉
・新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 .「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020.3.19)
・新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 .「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020.5.29)
・Cacciapaglia G., et al. Multiwave pandemic dynamics explained: how to tame the next wave of infectious diseases. Sci Rep 2021.
・GISAID. hCoV-19 Tracking of Variants.
・WHO. Listings of WHO’s response to COVID-19. 2021.
・WHO. Statement on the eleventh meeting of the International Health Regulations (2005) Emergency Committee regarding
the coronavirus disease (COVID-19) pandemic. 13 April 2022.
・WHO. Weekly epidemiological update on COVID-19. 20 April 2022.
・WHO. Weekly epidemiological update on COVID-19. 12 April 2022.
・Zhang SX, et al. A Second Wave? What Do People Mean by COVID Waves? – A Working Definition of Epidemic Waves.
Risk Manag Healthc Policy. 2021.
◆引用・参考文献◆
・土橋酉紀,他.日本と世界における新型コロナウイルス感染症の流行.日内会誌 2020.
・秋田県健康環境センター , 他.ヒトコロナウイルス(HCoV)感染症の季節性について―病原微生物検出情報(2015 ~ 2019 年)
報告例から―. IASR 2021.
・国立感染症研究所.<注目すべき感染症> 直近の新型コロナウイルス感染症の状況.IDWR 2021.
・国立感染症研究所.発症からの感染可能期間と再陽性症例における感染性・二次感染リスクに関するエビデンスのまとめ
(2021.2.18).
・Hu B, et al Characteristics of SARS-CoV-2 and COVID-19. Nat Rev Microbiol 2021.
・US CDC. Scientific brief: SARS-CoV-2 transmission. May 2021.
・van Doremalen N, et al. Aerosol and surface stability of SARS-CoV-2 as compared with SARS-CoV-1. N Engl J Med
2020.
・Wan CC, et al. Airborne transmission of respiratory viruses. Science 2021.
・WHO. Transmission of SARS-CoV-2: implications for infection prevention precautions, Scientific Brief, 9 July 2020.
・Wölfel R, et al. Virological assessment of hospitalized patients with COVID-2019. Nature 2020.
・Zhou P, et al. A pneumonia outbreak associated with a new coronavirus of probable bat origin. Nature 2020.
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