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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版 (64 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.1版」の周知について(5/9付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.2 版 ●6 院内感染対策
2. 換 気
換気設備の老朽化などがないか,点検などを行う.患者(疑い例を含む)に用いる診察室お
よび入院病床などは,陰圧室が望ましいが必須ではなく,十分な換気ができればよい.あらか
じめ施設の換気条件(換気回数など)を確認しておくとよい.可能であれば,X 線や CT 室の
使用はその日の最後にする.
患者にマスク着用を促し,検査後の環境消毒と 30 分程度の換気により二次感染リスクは下
がると考えられる.
〈参考〉換気設備の点検:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の治療を行う場合の換気設備について」(2021.4.7. 事務連絡)
3. 環境整備
ナースコール,テーブル,ベッド柵,床頭台などの患者周囲環境は,アルコールや抗ウイル
ス作用のある消毒剤で清拭消毒を行う.
聴診器や体温計,
血圧計などの医療機器は個人専用とし,
使用ごとに清拭消毒する.患者に使用した検査室(X 線や CT 撮影室など)の患者が触れた場所,
あるいは患者検体を扱った後の検査機器やその周囲も清拭消毒を行う.消毒薬の空間噴霧によ
る環境消毒で,COVID-19 に対する効果が証明されたものはなく,推奨されていない.
病室内清掃を行うスタッフは,手袋,マスク,ガウン,ゴーグル(またはフェイスシールド)
を着用する.
なお,独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)において,アルコールなどの消毒剤が不
足したことを受けて,界面活性剤,次亜塩素酸水などの SARS-CoV-2 に対する有効性評価が
行われた.結果,界面活性剤9種および一定濃度以上の次亜塩素酸水の有効性が確認された.
また,有機物存在下では亜塩素酸水を使用することもできる.日常的な清掃
(例:患者共有スペー
スのテーブルの清拭)においては,アルコールなどが不足する場合に参考とされたい.9種の
界面活性剤を含有する具体的な商品名や次亜塩素酸水,亜塩素酸水の使い方については,下記
参考に掲げる情報を熟読の上使用すること.
〈参考〉
・日本環境感染学会.医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第 4 版).2021.11. 22.
http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/COVID-19_taioguide4-2.pdf
・国立感染症研究所.国立国際医療研究センター.新型コロナウイルス感染症に対する感染管理 (2021.8.6. 改訂版).
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/ 2019-ncov/2484-ids c/9310-2019-ncov-01.html
・新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
・NITE が行う新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価に関する情報公開
(有効な界面活性剤が含まれる製品リストは当該ページの関連リンク内の製品リストを参照)
https://www.nite.go.jp/information/osirase20200626.html
・「次亜塩素酸水」を使ってモノのウイルス対策をする場合の注意事項
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626013/20200626013-4.pdf
4. 廃棄物
COVID-19 の患者(疑い例を含む)から排出された廃棄物は,感染性廃棄物として排出する.
排出する際には,廃棄物容器の表面をアルコールや抗ウイルス作用のある消毒剤含浸クロスで
清拭消毒する.事前に廃棄の条件について,委託業者に確認しておくことが望ましい.
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2. 換 気
換気設備の老朽化などがないか,点検などを行う.患者(疑い例を含む)に用いる診察室お
よび入院病床などは,陰圧室が望ましいが必須ではなく,十分な換気ができればよい.あらか
じめ施設の換気条件(換気回数など)を確認しておくとよい.可能であれば,X 線や CT 室の
使用はその日の最後にする.
患者にマスク着用を促し,検査後の環境消毒と 30 分程度の換気により二次感染リスクは下
がると考えられる.
〈参考〉換気設備の点検:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の治療を行う場合の換気設備について」(2021.4.7. 事務連絡)
3. 環境整備
ナースコール,テーブル,ベッド柵,床頭台などの患者周囲環境は,アルコールや抗ウイル
ス作用のある消毒剤で清拭消毒を行う.
聴診器や体温計,
血圧計などの医療機器は個人専用とし,
使用ごとに清拭消毒する.患者に使用した検査室(X 線や CT 撮影室など)の患者が触れた場所,
あるいは患者検体を扱った後の検査機器やその周囲も清拭消毒を行う.消毒薬の空間噴霧によ
る環境消毒で,COVID-19 に対する効果が証明されたものはなく,推奨されていない.
病室内清掃を行うスタッフは,手袋,マスク,ガウン,ゴーグル(またはフェイスシールド)
を着用する.
なお,独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)において,アルコールなどの消毒剤が不
足したことを受けて,界面活性剤,次亜塩素酸水などの SARS-CoV-2 に対する有効性評価が
行われた.結果,界面活性剤9種および一定濃度以上の次亜塩素酸水の有効性が確認された.
また,有機物存在下では亜塩素酸水を使用することもできる.日常的な清掃
(例:患者共有スペー
スのテーブルの清拭)においては,アルコールなどが不足する場合に参考とされたい.9種の
界面活性剤を含有する具体的な商品名や次亜塩素酸水,亜塩素酸水の使い方については,下記
参考に掲げる情報を熟読の上使用すること.
〈参考〉
・日本環境感染学会.医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第 4 版).2021.11. 22.
http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/COVID-19_taioguide4-2.pdf
・国立感染症研究所.国立国際医療研究センター.新型コロナウイルス感染症に対する感染管理 (2021.8.6. 改訂版).
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/ 2019-ncov/2484-ids c/9310-2019-ncov-01.html
・新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
・NITE が行う新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価に関する情報公開
(有効な界面活性剤が含まれる製品リストは当該ページの関連リンク内の製品リストを参照)
https://www.nite.go.jp/information/osirase20200626.html
・「次亜塩素酸水」を使ってモノのウイルス対策をする場合の注意事項
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626013/20200626013-4.pdf
4. 廃棄物
COVID-19 の患者(疑い例を含む)から排出された廃棄物は,感染性廃棄物として排出する.
排出する際には,廃棄物容器の表面をアルコールや抗ウイルス作用のある消毒剤含浸クロスで
清拭消毒する.事前に廃棄の条件について,委託業者に確認しておくことが望ましい.
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