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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.1版」の周知について(5/9付 事務連絡)《厚生労働省》
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.2 版 ●1 病原体・疫学

表 1-1 新型コロナウイルスの (SARS-CoV-2) 懸念される変異株 (Variants of Concern; VOCs)
2022.3.28 9:00 時点 20 日時点
WHO の呼称

デルタ

オミクロン

最も早期の検体例

インド (2020 年 10 月)

南アフリカ (2021 年 11 月)

PANGO 系統

B.1.617.2, AY.x

B.1.1.529, BA.x

GISAID クレード

G/478K.V1

GR/484A

Nextstrain クレード

21A

21K(BA.1), 21L(BA.2)

S タンパクの主要変異

L452R, T478K, D614G, P681R

BA.1/BA.2 系統共に有する主要な変異:
G142D, G339D, S373P, S375F, K417N,
N440K, S477N, T478K, E484A, Q493R,
Q498R, N501Y, Y505H, D614G, H665Y,
N679K, P681H, N764K, D796Y, Q954H,
N969K

感染・伝播性

・感染・伝播性の上昇

・感染・伝播性の上昇 (BA.2 ではより上昇)
• 二次感染率の上昇 (BA. 2 ではより上昇)
• 発症間隔の短縮
・潜伏期間の短縮

重篤度

・入院リスクの上昇

•(デルタ株と比較して)重症化リスクの
低下

再感染(抗原性)

• 前回感染後 180 日以上経過した場合,アル
ファ株に比べて再感染リスクが高まるという
報告がある
・非変異株やアルファ株に比べて回復者血漿
による中和能が 4 倍程度低下の報告あり* 1

•BA.1 系統はワクチン接種や自然感染によ
る免疫を逃避する性質がある.

• 発症と感染に対して若干の減弱の可能性が
あるものの,重症化に対しては不変

• 2 回接種による発症、重症化予防効果は
デルタ株と比較して低下
・重症化予防効果(入院および死亡予防効
果)の低下は,発症予防効果の低下の程
度と比較すると保たれる.
• いずれの予防効果も 3 回目ブースター接
種により再度効果が高まる

ワクチンの発症,感染
に対する有効性

* 1:In vitro(試験管内)での評価結果は in vivo(生体内)で起こる現象を正確に反映しないこともあり,本結果の解釈に注意が必要.
・国立感染症研究所.感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株
について(第 15 報)2022.3.28.
・USCDC. Science brief: Omicron(B.1.1.529)variant. 2 Dec 2021.
・国立感染症研究所.SARS-CoV-2 の変異株 B.1.1.529 系統(オミクロン株)について(第 9 報)2022.3.16.

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