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参考資料2 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会報告書(案) (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000195428_00058.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第131回 6/3)《厚生労働省》
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(患者のニーズに応じた医療の提供等)
・ 統合失調症の急性期の状態等にあり患者が明確に同意を拒否している場合が
ある一方、認知症等により病状は安定しているものの患者自身が有効な同意の
意思表示を行えない場合が増えている現状も踏まえ、精神疾患の特性により、
様々な場合があり得ることを念頭に置く必要があるのではないか。
・ 認知症等の入院患者が増えている現状のもと、患者の状態に応じた適切なサ
ービスを提供し、生活の質(QOL)を向上させる観点からは、医療計画に基づき
慢性期の精神病床の減少を図りつつ、今後精神病床のダウンサイジングと並行
して患者のニーズに応じた医療・居住の場の整備を進めていくための方策の在
り方について、既存の制度の枠組みに限ることなく検討していくことも重要で
はないか。
(関係者の負担等)
・ さらに、患者が医療にアクセスすることが阻害されないようにしつつ、医療
機関や患者、現行法では同意を行うことが求められている家族等、特定の者に
過度の負担を求める仕組みとならないように留意することも必要ではないか。
※ なお、
「【報告書】当事者の視点から期待する-これからの入院制度につい
ての意識調査-」
(令和4年5月 一般社団法人精神障害当事者会ポルケ)で
は、当事者が医療を受けるに当たり、最も重要とする項目は「医師から説明
を受けて安心して医療を受けられる」点、次いで、「自分が希望するときに
受診、医療を受けられる」点とされている。
(海外の制度との対比等)
・ 例えば、長期のケアを要する精神疾患を有する患者は、どのような体系で入
院医療を受けることができるのか、海外の制度と対比しながら、患者の同意が
得られない場合の入院医療のあり方について、総合的な検討を進めるすること
が必要ではないか。

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