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資料4-3   アセトアミノフェン (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》
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すること、妊婦や合併症(消化性潰瘍、心血管系や腎臓などの著しい疾患)がある患者に
は本薬を優先的に使用することも推奨されるとの記載、さらに、本薬は副作用がほとんど
ないが、潜在的な肝毒性のため、用量は制限されているとの記載がある。
4)NICE Guidance. Rheumatoid arthritis in adults: Management: Clinical guideline. (Published:
2018, Last updated: 2020) 30)
英国立医療技術評価機構(The National Institute for Health and Clinical Excellence(NICE))
による成人 RA に対する臨床ガイドライン。symptom control(症状のコントロール)におい
て、「2009 年のガイドライン

31)

では、疼痛コントロールのために NSAIDs 以外の鎮痛薬を

推奨していた(痛みのコントロールが不十分な RA 患者に対して、NSAIDs 若しくは COX2 阻害薬の長期使用を減らすべく、鎮痛薬(例えば本薬、コデインなど)を投与する、と記
載されていた)
。しかしながら、本薬に関するエビデンスは限られており、2009 年のガイド
ライン発表以降、本薬に関するさらなるエビデンスは確認されなかったことから、NSAIDs
以外の鎮痛薬に関し実践的な推奨(practice recommendation)ではなく研究勧告(research
recommendation)とする」と記載されている。
5)American Geriatrics Society Panel on Pharmacological Management of Persistent Pain in Older
Persons, Pharmacological management of persistent pain in older persons. J Am Geriatr Soc. 2009;
57: 1331-1346. 32)
米国老年病学会委員会による老年者の持続性疼痛の薬理学的マネジメントに関するガイ
ドライン。Pharmacotherapy(薬物療法)の Nonopioid Analgesics(非オピオイド性鎮痛薬)
の項の Table 3. Recommended Drugs for Persistent Pain in Older Adults(老年者の持続性疼痛に
推奨される薬剤)において、本薬の推奨用量は 4 時間毎に 325~500mg 又は 6 時間毎に 500
~1000mg、通常最大用量は 4g/日(ただし、肝障害又はアルコール乱用の罹歴がある患者の
最大用量は 50~70%に減量する)との記載がある(p1335)。また、
「本薬は OA や腰痛の疼
痛マネジメントに有効な薬剤であり、本薬の長期に亘る過剰量摂取による腎毒性の報告は
あるものの、重篤な消化管出血や腎障害や心血管系毒性との関連性はない。したがって、
本薬は、その NSAIDs に優る安全性により、疼痛治療におけるファーストラインとして推
奨される。臨床医は強力な疼痛治療に移行する前にそれまでの本薬投与量が十分であった
かどうかを確認すべきである。本薬を 1g まで増量すると時に強力な疼痛治療が不要となる
までの有効性がみられることがある。臨床医は患者に対して本薬の最大安全用量が 4g/24 時
間であることをもっと教育すべきである。ただし、本薬は、RA のような慢性の炎症性疼痛
に対する効果は NSAIDs に比較すると弱い。」との記載がある(p1334-1337)

また、Guideline Recommendations(推奨ガイドライン)の nonopioids(非オピオイド)の
項に、
「持続性疼痛、特に筋骨格系の疼痛に対する初期及び継続治療としては、その検証さ
れた有効性及び良好な安全性プロファイルにより、本薬を考慮すべきである(高い質のエ
ビデンスがあり強く推奨する)
。ただし、肝不全患者には絶対禁忌、肝臓の不調や慢性的な

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