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「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」報告書 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26149.html
出典情報 「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」報告書について(6/9)《厚生労働省》
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第3

第8次医療計画の策定に向けて

1.第8次医療計画の基本的な考え方
【現状・課題】
○ 平成 30 年度からの第7次医療計画では、同年度から、医療計画、障害福祉計画、
介護保険事業(支援)計画の3計画が同時に開始することから、それぞれの計画が
連動するよう同一の理念を共有すべく、精神指針(※)において、
「精神障害にも対
応した地域包括ケアシステム」の構築を進めることが明確にされた。
※ 「精神疾患の医療体制の構築に係る指針」
(「疾病・事業及び在宅医療に係る医
療体制について」
(平成 29 年3月 31 日付け医政地発 0331 第3号医政局地域医療
計画課長通知))


第8次医療計画については、診療報酬、障害福祉サービス等報酬、介護報酬の同
時改定が実施される令和6年度から開始される。昨年3月とりまとめの「精神障害
にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」報告書の内容等を踏まえ、
精神指針において記載すべき第8次医療計画の基本的な考え方について、整理が必
要となる。

【対応の方向性】
○ 行政と医療、障害福祉サービス、介護サービス等の顔の見える連携を推進し、精
神保健医療福祉上のニーズを有する方が、その意向やニーズに応じ、切れ目なくこ
れらのサービスを利用し、安心してその人らしい地域生活を送ることができるよう、
地域における多職種・多機関が有機的に連携する体制を構築することが重要である。


こうした観点から、精神指針において、以下の内容を新たに記載すべきである。
・ 精神障害の特性として、疾病と障害とが併存しており、その時々の病状が障害
の程度に大きく影響する。そのため、以下のように、医療、障害福祉・介護その
他のサービスを切れ目なく受けられる体制を整備する必要がある。
(1) 精神科医療の提供体制の充実には、精神保健に関する「本人の困りごと等」
への支援を行う平時の対応を充実する観点と、精神科救急医療体制整備をはじ
めとする精神症状の急性増悪や精神疾患の急性発症等による患者の緊急のニ
ーズへの対応を充実する観点が必要である。平時においては、かかりつけの医
療機関に通院し、障害福祉・介護その他のサービスを利用しながら、本人の希
望に応じた暮らしを支援するとともに、患者の緊急のニーズへの対応において
は、入院治療(急性期)へのアクセスに加え、受診前相談や入院外医療(夜間・
休日診療、電話対応、在宅での診療、訪問看護等)について、都道府県等が精
神科病院、精神科訪問看護を行う訪問看護事業所等と連携しながら必要な体制
整備に取り組むことが望ましい。
(2) また、精神障害の有無や程度にかかわらず、地域で暮らすすべての人が、必

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