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資料2 これまでの議論の整理(案) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27044.html
出典情報 介護保険制度における福祉用具貸与・販売種目のあり方検討会(第5回 7/27)《厚生労働省》
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Ⅰ 総論
1 介護保険制度の現状
○ 介護保険制度は、制度創設以来 20 年を経過し、65 歳以上被保険者数が約 1.7 倍
(2000 年4月末:2,165 万人→2021 年4月末 3,581 万人)に増加するなかで、サー
ビス利用者数は約 3.4 倍(2000 年 4 月:149 万人→2021 年 4 月:507 万人)に増加
しており、高齢者の介護になくてはならないものとして定着・発展している。
○ 要介護(要支援)の認定者数は、令和元年度末現在 669 万人で、この 20 年間で約
2.6 倍になっており、このうち、いわゆる軽度とされている者(要介護度1、要支援
の者)の認定者数については、3.2 倍と増加の割合がより大きくなっている。
○ 介護保険制度における福祉用具については、利用者の身体状況や要介護度の変化、
福祉用具の機能の向上に応じて、適時・適切な福祉用具を利用者に提供できるよう、
貸与を原則として、他人が使用したものを再利用することに心理的抵抗感が伴うも
の、使用によって形態・品質が変化し、再利用できないものは販売種目としている。
○ 令和3年4月の介護予防・居宅介護サービス別の受給者数をみると、福祉用具貸与
は居宅介護支援に次いで多く、約 239 万人となっている。また、福祉用具貸与の保険
給付の状況について、令和元年度の福祉用具貸与の費用額は約 3,494 億円、特定福
祉用具購入に係る給付費は、年間約 132.3 億円となっている。


福祉用具貸与・特定福祉用具販売の課題と見直しに向けた基本的な考え方



介護保険制度における福祉用具については制度創設以降、貸与の原則や販売の対
象となる用具等の考え方は維持されているが、社会保障審議会介護給付費分科会に
おける令和3年度介護報酬改定の議論では、財務省の財政制度等審議会等における
指摘(福祉用具の貸与種目のうち、要介護度等に関係なく給付され、廉価とされてい
るもの(歩行補助つえ、歩行器、手すり等)を販売種目に移行すべき)を踏まえ、福
祉用具の貸与・販売種目の在り方について検討が行われた。

○ 給付費分科会における議論では、介護保険制度における福祉用具は、高齢者の状態
に応じて適時・適切なものを給付できる貸与が原則であり、販売は馴染まない等の意
見があった一方、種目によっては、購入した方が合理的と考えられるものもあるので
はないか、と購入の選択肢について言及する意見もあり、審議報告では「利用実態を
把握しながら、現行制度の貸与原則の在り方や福祉用具の適時・適切な利用、利用者
の安全性の確保、保険給付の適正化等の観点から、どのような対応が考えられるの
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