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参考資料6 薬学実務実習の評価の観点について(例示) (11 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/058/gijiroku/1411266_00003.html
出典情報 薬学実務実習に関する連絡会議(第14回 12/27)《文部科学省》
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(3)薬物療法の実践
GIO 患者に安全・最適な薬物療法を提供するために、適切に患者情報を収集した上で、状態を正しく評価し、適切な医薬品情報を基に、個々の患者に適した薬物療法を提案・実施・評価できる能力を修得する。

【①患者情報の把握】

実施内容(例示)
大 薬 病
学 局 院

大学

薬局

病院

観点

アウトカム

概略評価表(例示)
第 4 段階
第 3 段階

第 2 段階

第 1 段階

既存の患者情報か
ら、必要性を的確に
判断して、自ら医療
面談や身体所見を
得るための観察・測
定等を実施し、全て
の患者情報を収
集・評価し、患者の
状態を把握する。

患者情報の各種媒
体(診療録、薬歴・
指導記録、看護記
録、検査記録、お薬
手帳など)から薬物
治療に必要な情報
を収集し、評価す
る。

第 2 段階

第 1 段階

調査の目的を明確
にし、基本的な情報
源に加え、複数の
情報源を利用して
調査を実践する。
得た情報の評価を
常に行い、情報提
供者のニーズを踏
まえて、患者や医
療スタッフに提供す
る。

薬物療法の評価等
に必要な基本的な
情報源である医薬
品添付文書、インタ
ビューフォーム、診
療ガイドラインなど
を確認し、情報収集
する。得た情報の
評価を行う。

前)基本的な医療用語、略語の意味を説明でき

る。

SBOs986

1

SBOs987

前)患者および種々の情報源(診療録、薬歴・指
導記録、看護記録、お薬手帳、持参薬等)から、
2

薬物療法に必要な情報を収集できる。(技能・態
度)〔E3(2)①参照〕

・「代表的な疾患」の事例に基づき、患者情
報の情報源から、薬物療法の評価に必要
な情報を収集する。
・上記の事例を組み込んだシミュレーターも
しくはシミュレーション教材を利用し、身体
所見の観察とフィジカルアセスメントを行
う。
・上記事例から得られた身体所見と患者情
報源から得られた情報から、患者の現在
の状況を評価する。

SBOs988

前)身体所見の観察・測定(フィジカルアセスメン
3 ト)の目的と得られた所見の薬学的管理への活 ◎
用について説明できる。

SBOs989

4

前)基本的な身体所見を観察・測定し、評価で
きる。(知識・技能)

SBOs990

5

基本的な医療用語、略語を適切に使用できる。
(知識・態度)

△ ◎

SBOs991

6

患者・来局者および種々の情報源(診療録、薬
歴・指導記録、看護記録、お薬手帳、持参薬
等)から、薬物療法に必要な情報を収集できる。
(技能・態度)

◎ ◎

SBOs992

7

患者の身体所見を薬学的管理に活かすことが
できる。(技能・態度)

○ ◎




・施設内で汎用される医療用語や略語を確認・理解する。

・処方せん調剤、在宅医療、一般用
医薬品販売などにおいて患者や来
局者個々の情報を的確に収集・整
理し、薬物療法全般に活かす体験
をする。
・問診や得られる検査値等から患
者の状態を把握し適切な薬物的管
理を考察する。
<SBO952〜958と連携>

・調剤、医薬品管理、病棟業務など
において医療に必要な情報を的確に
収集し、薬学的管理、薬物治療に活
用する。
・病棟業務の一環として、診療録や
病棟カンファレンス等を通した医療ス
タッフとの情報共有から適切な患者
情報の収集を体験する。
・診療情報や患者の訴えを、副作用
や薬効と関連づけて考察する。
<SBO952〜958と連携>

患者情報の把 患者情報を適 把握した患者情報

切に収集・評 を、患者の環境、状
価・共有し、患 態、必要性に応じ
者状態を正確 て、医薬品の効果
に把握して、 や副作用のモニタリ
薬物療法に活 ングに活用し、継続
かす。
的に収集・整理・把
握し、薬物療法の
評価に活かす。

他職種との情報共
有の機会(回診、カ
ンファランスなど)に
積極的に参加し、
情報の発信と共有
により、患者情報の
精度を高め、より多
面的かつ正確に患
者状態を把握す
る。

【②医薬品情報の収集と活用】〔E3(1)参照〕
実施内容(例示)
大 薬 病
学 局 院

大学

薬局

病院

・薬物療法に必要な医薬品情報を収集す
るための情報源と得られる医薬品情報の
特徴を振り返るために、医薬品とその対象
疾患を指定し、主な三次資料、二次資料、
一次資料を入手し、それぞれの情報源の
違いを振り返る。
・学習した新医薬品について批判的な視点
からの紹介文書を作成する。

SBOs993

1

前)薬物療法に必要な医薬品情報を収集・整
理・加工できる。(知識・技能)

SBOs994

2

施設内において使用できる医薬品の情報源を
把握し、利用することができる。(知識・技能)

◎ ◎

SBOs995

3

薬物療法に対する問い合わせに対し、根拠に
基づいた報告書を作成できる。(知識・技能)

◎ ◎

SBOs996

4

医療スタッフおよび患者のニーズに合った医薬
品情報提供を体験する。(知識・態度)

○ ◎

SBOs997

5

安全で有効な薬物療法に必要な医薬品情報の
評価、加工を体験する。(知識・技能)

◎ ◎

SBOs998

緊急安全性情報、安全性速報、不良品回収、
6 製造中止などの緊急情報を施設内で適切に取
扱うことができる。(知識・態度)

◎ ◎



観点

アウトカム

概略評価表(例示)
第 4 段階
第 3 段階



・施設での医薬品関連情報の情報
源と収集方法を理解し、実際の患
者、来局者、施設スタッフに適切な
医薬品情報を作成して提供する。
・新薬や薬効別、後発品などの薬
局で役に立つ医薬品情報をまとめ
る。
・医師からの問い合わせに適切な
医薬品情報を作成して提供する。
<SBO924、953〜957、991、
992実習時に並行して実施>

・施設での医薬品関連情報の情報源
と収集方法を理解し、収集した情報
を評価・加工して適切な情報を患者、
医療スタッフ等に提供する。
・医薬品情報室や病棟での実習の中
で、種々の情報源を用いて、院内外
の問い合わせに適切に対応する。
(医薬品情報室での実習は病棟実習
に先行して行う。)
<SBO924、953〜957、991、9
92実習時に並行して実施>

医薬品情報の 薬物療法の評 調査の目的に合わ 調査の目的に合わ
収集と評価・ 価等に必要な せて、最も適切な情 せて、一次資料(原
活用
情報を収集
報源を効果的に利 著論文)も含めた適
し、得た情報 用し、情報を収集す 切な情報源を利用
及び情報源を る。得た情報及び し、調査を実践す
批判的に評価 情報源を批判的に る。
し、効果的に 評価し、活用する。 得た情報を量的、
活用する。
不足する情報につ 質的に評価し、提
いては、常に新たな 供する。
情報を収集・整理 患者啓発や医療の
し、エビデンスを創 質向上に寄与する
出するよう努力す 情報を主体的に作
る。
成・発信する意識を
医薬品情報の取扱 持つ。
いや評価につい
て、後進の指導を
行う。

8