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06【参考資料1】新型コロナワクチンに関する資料 (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31198.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第44回 2/22)《厚生労働省》 |
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(47-49%)。年齢群別にみると, 50 代以下では波を追うごとに増加したが, 70 歳以上
では第 3 波をピークに第 4, 5 波では減少した。割合は, 第 1 波では 20~30 代が
31.9%であったが第 2 波では 48.4%に増加し, 第 5 波まで最も高い割合を占めてい
た。一方で, 70 歳以上をみると, 第 1 波では 20.1%と高かったが, 第 2 波から第 5 波
では低下し, 特に第 5 波では 3.8%と大きく減少した。10 歳未満および 10 代が占める
割合は, 第 1 波で最も低く, それぞれ 1.6%, 2.5%であったが, 徐々にその割合は増加
した。第 6 波で特に大きな増加がみられ, 10 歳未満で 16.8%, 10 代で 15.9%となっ
た。第 5 波まで多かった 20~30 代は 31.8%に減少し, 70 歳以上は 6.8%と低かった。
人口 10 万人当たりの症例数でみると, 第 1 波の 12 人から経過とともに増加していき,
第 6 波では 5,822 人となった。最も変動が大きかったのは 10 歳未満で, 人口 10 万人
当たり 3 人から 13,033 人へと大幅に上昇した。
第 6 波(オミクロン株)以降はそれまでと比較し、感染者数は 20-30 代の若年は多
いまま持続、50 代以上は減少傾向、高齢者は割合としては顕著に減少したが数自体は
多い、小児は著明に増加という傾向にある。オミクロン株による感染は、デルタ株に
比べて相対的に重症化のリスクが低いとされている。死亡者も、オミクロン株以前は
典型的な新型コロナ感染によるウイルス性肺炎によって重篤な呼吸不全を発症する事
例が多かったが、オミクロン株流行期には、入院前からの基礎疾患の悪化や入院中の
別の合併症の発症など、肺炎以外の疾患が死亡の主たる要因との報告がある 2。ま
た、オミクロン株流行期においては小児の患者数が増加していることから、小児の重
症例、死亡例も相対的に報告が増えており、基礎疾患のない症例や痙攣、意識障害な
どの神経症状や、嘔吐、経口摂取不良等の呼吸器症状以外の全身症状を認めた報告例
がある 4,5。
現在の流行はすべての年代で全国の年代別の新規感染者数が増加しており、人口あ
たりでは 10 代以下をはじめとして若い世代が多くなっている。感染拡大地域では高
齢者の新規感染者数の増加が進んでおり、全国では重症者数と死亡者数も増加傾向が
継続し、特に死亡者数は、これまでの最高値である 2022 年夏の感染拡大時のピーク
を超えており、引き続き増加が懸念される。2022 年 1 月以降の小児等の死亡例報告に
あるように、小児感染者数の増加に伴う、重症例、死亡例を含む入院者数の動向にも
注意が必要である。
3.
国内の抗体保有率の状況 7
厚生労働省が 2022 年 11 月 6~13 日に実施した全国で献血をした 16 歳から 69 歳
の男女 8260 人の新型コロナウイルスの抗体調査によると、新型コロナウイルスへの
感染後に獲得される抗 N 抗体の保有率の割合は日本全体の人口の 28.6%であった。地
域差が大きく、最も抗体保有率の高かった沖縄県では 45.1%、大阪府で 43.0%と 4 割
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では第 3 波をピークに第 4, 5 波では減少した。割合は, 第 1 波では 20~30 代が
31.9%であったが第 2 波では 48.4%に増加し, 第 5 波まで最も高い割合を占めてい
た。一方で, 70 歳以上をみると, 第 1 波では 20.1%と高かったが, 第 2 波から第 5 波
では低下し, 特に第 5 波では 3.8%と大きく減少した。10 歳未満および 10 代が占める
割合は, 第 1 波で最も低く, それぞれ 1.6%, 2.5%であったが, 徐々にその割合は増加
した。第 6 波で特に大きな増加がみられ, 10 歳未満で 16.8%, 10 代で 15.9%となっ
た。第 5 波まで多かった 20~30 代は 31.8%に減少し, 70 歳以上は 6.8%と低かった。
人口 10 万人当たりの症例数でみると, 第 1 波の 12 人から経過とともに増加していき,
第 6 波では 5,822 人となった。最も変動が大きかったのは 10 歳未満で, 人口 10 万人
当たり 3 人から 13,033 人へと大幅に上昇した。
第 6 波(オミクロン株)以降はそれまでと比較し、感染者数は 20-30 代の若年は多
いまま持続、50 代以上は減少傾向、高齢者は割合としては顕著に減少したが数自体は
多い、小児は著明に増加という傾向にある。オミクロン株による感染は、デルタ株に
比べて相対的に重症化のリスクが低いとされている。死亡者も、オミクロン株以前は
典型的な新型コロナ感染によるウイルス性肺炎によって重篤な呼吸不全を発症する事
例が多かったが、オミクロン株流行期には、入院前からの基礎疾患の悪化や入院中の
別の合併症の発症など、肺炎以外の疾患が死亡の主たる要因との報告がある 2。ま
た、オミクロン株流行期においては小児の患者数が増加していることから、小児の重
症例、死亡例も相対的に報告が増えており、基礎疾患のない症例や痙攣、意識障害な
どの神経症状や、嘔吐、経口摂取不良等の呼吸器症状以外の全身症状を認めた報告例
がある 4,5。
現在の流行はすべての年代で全国の年代別の新規感染者数が増加しており、人口あ
たりでは 10 代以下をはじめとして若い世代が多くなっている。感染拡大地域では高
齢者の新規感染者数の増加が進んでおり、全国では重症者数と死亡者数も増加傾向が
継続し、特に死亡者数は、これまでの最高値である 2022 年夏の感染拡大時のピーク
を超えており、引き続き増加が懸念される。2022 年 1 月以降の小児等の死亡例報告に
あるように、小児感染者数の増加に伴う、重症例、死亡例を含む入院者数の動向にも
注意が必要である。
3.
国内の抗体保有率の状況 7
厚生労働省が 2022 年 11 月 6~13 日に実施した全国で献血をした 16 歳から 69 歳
の男女 8260 人の新型コロナウイルスの抗体調査によると、新型コロナウイルスへの
感染後に獲得される抗 N 抗体の保有率の割合は日本全体の人口の 28.6%であった。地
域差が大きく、最も抗体保有率の高かった沖縄県では 45.1%、大阪府で 43.0%と 4 割
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