-
2014年06月13日(金)
[医療保険] 協会けんぽ等の平成25年度業績を5段階で評価
- 厚生労働省は6月13日に、「全国健康保険協会業績評価に関する検討会」を開催した。 この日は、(1)平成25年度の「全国健康保険協会の業務実績に関する評価の基準」(2)平成26年度の「全国健康保険協会事業計画」―を議題とした。 (1)については、厚労省当局から評価基準案が示された。 これは、協会けんぽの平成25年度事業について計画(p47~p73参照)と実績を比較し、「S:計画を大幅に上回る成果を得ている」「A:計・・・
-
2014年03月28日(金)
[医療保険] 外来1回・100円の追加負担(受診時定額負担)を再提言 財務省
- 財務省は3月28日に、財政制度等審議会の「財政制度分科会」を開催した。 この日は、医療制度改革をテーマに議論を行ったほか、有識者からヒアリングを行っている。 我が国の財政が極めて厳しい状況にあることから、増加を続ける社会保障費(とりわけ医療・介護費)を削減する方策が財務省内でも検討されている。 今回、財務省当局からは「社会保障制度改革の基本的方向性」(いわば医療費等抑制に向けた考え方)が示された。・・・
-
2014年03月19日(水)
[医療保険] 協会けんぽの26年度予算、収入の35%以上が高齢者等への拠出金
- 全国健康保険協会は3月19日に、運営委員会を開催した。 この日は、平成26年度の事業計画や予算などについて議論した。 まず26年度予算(健康保険勘定)のうち収入について見てみると、保険料等交付金が8兆2795億5000万円(前年度に比べて923億6200万円増)、国庫補助金が1兆3955億300万円(同495億2600万円増)などで、合計9兆7839億1900万円(同1435億8200万円増)となっている(p31参照)(p72参照)。 一方、支出・・・
-
2014年02月14日(金)
[医療改革] 安倍内閣に社会保障改革を進めるための「推進本部」を設置
- 安倍内閣は2月14日に、社会保障制度改革推進本部の初会合を開催した。 この会合は、「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」(いわゆる一体改革推進のプログラム法)に基づいて内閣に設置されたもの(p29~p33参照)で、社会保障・税一体改革を推進するために、本部長を安倍首相、副本部長を甘利一体改革担当相とし、田村厚労相や麻生財相など関係閣僚で構成されている(p2参照)。 初会合・・・
-
2014年01月09日(木)
[医療保険] 加入事業所数、協会けんぽ0.1%、健保組合0.9%いずれも減少
- 厚生労働省は1月9日に、平成23年度の「健康保険・船員保険事業年報」を公表した。これは健康保険・船員保険の適用および給付(加入者や支払われた医療費の状況)、収支(健康保険の財政状況)などを詳細に分析したもの。 健康保険について見てみよう。 まず、加入者の状況を見ると、健康保険に加入している事業所の数は(適用事業所数、23年度末)を見ると、協会けんぽは162万1000(前年度比0.1%減)、健保組合は11万2000(同・・・
-
2013年12月20日(金)
[改定速報] 26年度改定率、消費増税対応除くと「ネット」でマイナス1.26%
- 政府は12月20日に、平成26年度の診療報酬改定率を決定した。 これまでの概念であったネット(薬価の引下げ分と診療報酬本体引上げ分との差引き)で見ると、消費増税対応分を加味すればプラス0.1%となったが、消費増税対応分を除いた実質はマイナス1.26%という状況だ(p2参照)。◆消費増税加味すると、いわゆるネットで0.1%のプラス改定だが・・・ 改定率をめぐっては、早い段階から財務省が「マイナス改定」「薬価の引・・・
-
2013年10月15日(火)
[医療保険] 保険料率引上げなどで協会けんぽ財政は24年度に改善
- 厚生労働省は10月15日に、「全国健康保険協会業績評価に関する検討会」を開催した。 この日も前回に続き、平成24年度の協会けんぽの業績等について議論を行った。 今回のテーマは、協会けんぽ事業のうち「的確な財政運営」や「高額療養費制度の周知」、「組織運営・業務改革」など。 的確な財政運営は、医療保険財政を預かる保険者にとって最重要業務の1つだ。 協会けんぽにおいては、財政急迫が著しかった(21年度末で約490・・・
-
2013年10月07日(月)
[医療保険] 健保法改正受け、出産手当金の不正請求厳格調査 協会けんぽ
- 全国健康保険協会は10月7日に、運営委員会を開催した。 この日は、社会保障制度改革国民会議等の報告書(p2~p48参照)や平成26年度厚生労働省予算概算要求(p49~p60参照)について報告を受けたほか、26年度事業計画の骨子案について議論を行った。 26年度事業計画の骨子案は、大きく(1)保険運営の企画(2)健康保険給付等(3)保健事業(4)組織・業務改革―の4本柱で構成されている(p61~p63参照)。 (1)の保険・・・
-
2013年09月09日(月)
[医療保険] 上位・一般所得者の高額療養費を細分化、負担限度額も見直しへ
- 厚生労働省は9月9日に、社会保障審議会の医療保険部会を開催した。 この日は、今後の検討スケジュール確認を行ったほか。高額療養費の見直しに向けた議論を行った。 社会保障制度改革国民会議が8月5日に報告書をまとめ、これを受け安倍内閣は改革スケジュール等を定めたプログラム法案を10月召集予定の臨時国会に提出する構えだ。プログラム法案等では、改革の具体案は社会保障審議会の各部会で検討することとされている・・・
-
2013年05月24日(金)
[規制改革] 民間の現物給付型保険、先進医療の保険収載阻害などの欠点も
-
- 民間第三分野保険における現物給付型保険と高額療養費制度および先進医療について(5/24)《日本医師会総合政策研究機構》
- 発信元:日本医師会総合政策研究機構 カテゴリ: 医療制度改革
金融庁の「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」において、現物給付型の民間医療・介護保険商品の是非をめぐる検討が進められている。
通常、民間の医療・介護保険は、医療機関受診後に、保険会社に保険金を請求する・・・
-
2013年01月09日(水)
[医療保険] 協会けんぽの国庫負担16.4%等の特例措置、26年度まで延長へ
-
厚生労働省は1月9日に、社会保障審議会の医療保険部会を開催した。この日は、これまでの議論を整理し、協会けんぽの特例措置(国庫負担割合16.4%や、高齢者支援金への総報酬割一部導入など)を2年間延長することを部会として了承している。
部会では、これまで(1)協会けんぽの財政対策(2)高齢者医療制度における支援金の負担の在り方等(3)70歳から74歳の患者負担の取扱い(4)高額療養費制度の改善(5)健康保険と労災・・・
-
2012年11月28日(水)
[医療保険] 健保組合と協会けんぽ、加入者の給与水準格差広がる
-
厚生労働省は11月28日に、平成22年度の「健康保険・船員保険事業年報」を発表した。健康保険・船員保険の適用(加入者や支払われた医療費の状況など)、収支(健康保険の財政状況)などが詳細に分析されている。
本誌では、健康保険について見てみる。
まず、加入者の状況を見てみよう。
健康保険に加入している事業所の数(適用事業所数、22年度平均)を見ると、協会けんぽは163万891(前年度比0.8%増)、健保組合は11万3106・・・
-
2012年11月16日(金)
[医療保険] 70~74歳の患者一部負担、段階的に2割に上げる案に賛否両論
-
厚生労働省は11月16日に、社会保障審議会の医療保険部会を開催した。この日は、(1)70~74歳の患者一部負担(2)後期高齢者支援金の負担方法(3)高額療養費の見直し―などが議題となった。
(1)は、現在、予算措置で1割になっている70~74歳の患者一部負担を「法律上の2割に戻すかどうか」という問題だ。
平成20年度の医療保険改革の一環で、70~74歳の患者一部負担が、従前の1割(老人保健制度)から2割に引上げられた。・・・
-
2012年08月29日(水)
[難病対策] 中間報告、難病患者団体との意見交換会などの論点を整理
-
厚生労働省は8月29日に、「新たな難治性疾患対策の在り方検討チーム」を開催した。この日は、難病対策委員会(厚生科学審議会・疾病対策部会の下部組織)の中間報告(8月16日)(2)難病の患者団体との意見交換会(3)今後の関係各部局の取組み―などについて報告が行われた。
(1)の中間報告では、(i)「難病」の定義と範囲(ii)医療費助成(iii)難病相談・支援センター(iv)難病手帳(カード)(仮称)(v)難病研究(vi・・・
-
2012年01月06日(金)
[社会保障] 一体改革素案決定、消費税14年4月から8%、15年10月から10%へ
-
内閣官房が1月6日に開催した、政府・与党社会保障改革本部で配付された資料。この日は、社会保障・税一体改革素案(案)が当局から提示され、これを了承した。
素案は、一体改革成案(平成23年6月閣議報告)を具体化したもの。社会保障改革のうち、医療・介護改革について見てみると、(1)医療サービス提供体制の制度改革(2)地域包括ケアシステムの構築(3)市町村国保の財政基盤強化と財政運営の都道府県単位化(4)短時間・・・
-
2011年11月18日(金)
[診療報酬] 次期改定、少しでもプラスになる方向で検討したい 厚労相
-
小宮山厚生労働大臣が11月18日に行った、閣議後記者会見の概要。この日は、次期診療報酬改定についてコメントしている。
記者は、11月17日に開催された社会保障審議会の医療部会で、「平成24年度診療報酬改定の基本方針(案)」が提示されたことから、次期改定の改定率について、大臣の意向を質問している。
小宮山厚労相は、「これまでの方針を踏襲するということなので、少しでもプラスになる方向でやりたいと思っています・・・
-
2011年09月28日(水)
[診療報酬] 24年度改定に向け詳細な審議スケジュール示す 中医協総会
-
厚生労働省が9月28日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、平成24年度改定に向けた12月前半までのスケジュールが厚労省当局から示されたほか、受診時定額負担について議論を行った。
厚労省から示されたスケジュールは、年内(12月前半まで)に問題点の洗い出しを行うためのもの。改定基本方針の柱となる『4つの視点』に沿って、時間軸で整理されている(p84参照)。
たとえば、「充実が求められる領域」・・・
-
2011年08月03日(水)
[規制改革] 基準病床、現行制度に医師会の意見を反映させるべき 日医
-
日本医師会は8月3日の定例記者会見で、行政刷新会議の規制・制度改革に対する見解を発表した。
規制・制度改革については、4月8日の閣議で一部の方針が決定され、後に7月22日の閣議で残り部分の方針が決定された。日医はまず、この決定過程について「医療関係者他からなる審議会等の議論を踏まえたものではない」とし、政府の進め方が独断的であると強く非難している。
そのうえで規制・制度改革の各項目について見解を示し・・・
-
2011年07月22日(金)
[規制改革] 地域医療計画の弾力的運用検討等の規制改革方針を閣議決定
-
内閣は7月22日の閣議で、規制・制度改革に係る追加方針を決定した。
規制・制度改革については、「調整が終了した」とされる135項目について、すでに4月8日に閣議決定されている。この日の閣議では、「その後、調整が終了した」事項について、前日(7月21日)に公表された規制・制度改革分科会の第2次報告書なども踏まえて、改革方針を決定している。
医療・介護等のライフイノベーション分野では、(1)地域医療計画におけ・・・
-
2011年07月21日(木)
[医療保険] 新定額負担部分は保険給付内との基本認識 保険局総務課長
-
厚生労働省が7月21日に開催した、社会保障審議会の医療保険部会で配付された資料。この日は、社会保障改革や平成24年度診療報酬改定について議論を行った。
社会保障改革については、このほどまとめられた「社会保障・税一体改革」成案(p29~p70参照)が厚労省当局より報告され、委員間でのフリーディスカッションが行われた。
その中で目立ったのが、高額療養費見直しのための財源として提案された受診時定額負担に対する・・・
-
2011年06月28日(火)
[組織目標] 早期の高齢者医療改革法案国会提出を目標に 厚労省保険局
-
厚生労働省は6月28日に、平成23年度の「局の組織目標」を公表した。
保険局を見てみると、(1)東日本大震災への対応(2)高齢者医療制度改革関連法をできる限り速やかに上程する(3)国保の構造的問題への対応(4)高額療養費制度見直しの準備を23年度中に行う(5)24年度同時改定への対応(6)特定健診・保健指導を23年度上半期中に見直す―など8テーマを掲げている(p12参照)。
また、社会保障担当の政策統括官では、・・・
-
2011年05月26日(木)
[社会保障] 大病院での初診、紹介状なしの患者負担見直しを検討 民主党
-
- 「あるべき社会保障」の実現に向けて(5/26)《民主党》
- 発信元:民主党 社会保障と税の抜本改革調査会 カテゴリ: 医療制度改革
安心できる医療・介護の実現として示された「医療・介護制度の改革の方向性」では、(1)病院・病床の機能・・・
-
2011年05月23日(月)
[社会保障] 自己負担の総額に上限設定する「総合合算制度」を提案
-
政府が5月23日に開催した、社会保障改革に関する集中検討会議で配付された資料。この日は、菅首相から、社会保障改革の柱として、国民の安心確保のための最優先項目として、(1)子育て支援強化(2)非正規労働者への社会保険(厚年、健保)適用拡大(3)制度の縦割りを超えた自己負担「合算上限制度」の導入―の安心3本柱が示された(p100参照)。
(1)の子育て支援強化では、中でも特に現物サービス(子育て支援サービス・・・
-
2011年03月14日(月)
[難病対策] 特定疾患治療研究事業の高額療養費多数回該当、確認徹底を
-
厚生労働省はこのほど、特定疾患治療研究事業における多数回該当の適用の確認等に関する通知を発出した。
高額療養費制度においては、限度額超過が一定期間の間に3回以上発生した場合には、患者負担上限をさらに軽減する「多数回該当」という仕組みが設けられている。特定疾患治療研究事業の対象療養に係る高額療養費については、平成21年5月1日から、所得区分に応じた自己負担限度額が導入され、それに伴い、具体的なレセプト・・・
-
2011年03月04日(金)
[がん対策] がんの相談支援・情報提供に関する論点メモ示す 厚労省
-
厚生労働省が3月4日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、がんの相談支援・情報提供について論点メモ(案)が厚労省当局から提示された。
論点メモ案は、大きく「患者・家族への支援体制」と「情報提供体制」に分けて論点を整理している(p8~p10参照)。
患者・家族への支援体制では、がん診療連携拠点病院における相談支援センターについて、院内外における認知度が高くないため、困った患者が十・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。