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参考資料3:看護師等(看護職員)の確保を巡る状況に関する参考資料 (66 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33854.html |
出典情報 | 医道審議会保健師助産師看護師分科会看護師等確保基本指針検討部会(第2回 7/7)《厚生労働省》 |
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同一事業者(法人)内の訪問看護ステーションの連携の事例①:人員体制効率化
在宅サービス過疎地域における訪問看護ステーションの一元管理
社会医療法人孝仁会訪問看護ステーションはまなす(北海道釧路市)
社会医療法人孝仁会訪問看護ステー
ションはまなす(北海道釧路市)
同一事業者(法人)内の2つの訪問看護ステーションにおいて、労務管理や請求・行政との調整等の業務の共有化を図
ることによって、人員体制の効率化を図り、在宅サービス過疎地域の訪問看護ステーションの閉鎖を回避した事例。な
お、こうした取組とあわせて、ICTを積極的に活用することにより、業務の効率化とサービスの充実を推進している。
3.効果
1.背景
訪問看護ステーション根室では、高齢化に伴う事務職員の
退職によって経理・労務管理が困難となった。
経験に乏しい看護師が管理職を担わなくてはならない状況
が発生し、新人管理者の業務負担が増加。
訪問看護ステーション根室の運
営難による、地域の受け皿の
消失の可能性
根室⇔釧路の
通勤は困難
2.取組内容
訪問看護ステーション根室のサテライト化
・ 保健所や行政との調整、労務、経理を釧路で担い、
根室の常駐看護師を4名から2名に減員。
・ 管理者を釧路と根室の兼務体制に変更
(管理者は週に1回根室に出勤)
ICTの活用
・ 医療連携アプリの導入
利用者ごとにアプリ上で関係職種のグループを作成し、
チャット機能を使ってダイレクトに相談。
・ 看護記録の電子化
訪問先・車の中で各スタッフの端末から記録。過去分
も含めてすべて電子保存。
サテライト化による成果
① 事務職員と管理者の一元化により、人件費が年間7,223,000円削減。
② 訪問看護ステーション根室の閉鎖を回避
ICT活用による成果
① 業務時間の短縮
看護記録の電子化、医療連携アプリの導入により、記録・連絡業務が
簡略化。ステーションとの往復時間も削減され、時間外業務が減少。
・ 年間432,000円削減
・ 24時間オンコール対応の平易化
・ 1日の訪問件数の増加
・ 新規利用者の受け入れも可能に
② コロナ感染症対策の強化
看護記録の電子化とICT機器の導入により、各種会議のオンライン化・
密の防止・在宅勤務が可能に
③ 在宅看取りの指示体制が強化
管理者が事業所(釧路市)にいながら、テレビ通話などを活用し、136km
離れた根室市にいる訪問看護師へ指示を伝えることで、看取り経験が少な
い訪問看護師でも、在宅看取りを行うことができた。
【出典】令和3年度厚生労働省補助事業
看護業務効率化先進事例収集・周知事業 報告書
65
在宅サービス過疎地域における訪問看護ステーションの一元管理
社会医療法人孝仁会訪問看護ステーションはまなす(北海道釧路市)
社会医療法人孝仁会訪問看護ステー
ションはまなす(北海道釧路市)
同一事業者(法人)内の2つの訪問看護ステーションにおいて、労務管理や請求・行政との調整等の業務の共有化を図
ることによって、人員体制の効率化を図り、在宅サービス過疎地域の訪問看護ステーションの閉鎖を回避した事例。な
お、こうした取組とあわせて、ICTを積極的に活用することにより、業務の効率化とサービスの充実を推進している。
3.効果
1.背景
訪問看護ステーション根室では、高齢化に伴う事務職員の
退職によって経理・労務管理が困難となった。
経験に乏しい看護師が管理職を担わなくてはならない状況
が発生し、新人管理者の業務負担が増加。
訪問看護ステーション根室の運
営難による、地域の受け皿の
消失の可能性
根室⇔釧路の
通勤は困難
2.取組内容
訪問看護ステーション根室のサテライト化
・ 保健所や行政との調整、労務、経理を釧路で担い、
根室の常駐看護師を4名から2名に減員。
・ 管理者を釧路と根室の兼務体制に変更
(管理者は週に1回根室に出勤)
ICTの活用
・ 医療連携アプリの導入
利用者ごとにアプリ上で関係職種のグループを作成し、
チャット機能を使ってダイレクトに相談。
・ 看護記録の電子化
訪問先・車の中で各スタッフの端末から記録。過去分
も含めてすべて電子保存。
サテライト化による成果
① 事務職員と管理者の一元化により、人件費が年間7,223,000円削減。
② 訪問看護ステーション根室の閉鎖を回避
ICT活用による成果
① 業務時間の短縮
看護記録の電子化、医療連携アプリの導入により、記録・連絡業務が
簡略化。ステーションとの往復時間も削減され、時間外業務が減少。
・ 年間432,000円削減
・ 24時間オンコール対応の平易化
・ 1日の訪問件数の増加
・ 新規利用者の受け入れも可能に
② コロナ感染症対策の強化
看護記録の電子化とICT機器の導入により、各種会議のオンライン化・
密の防止・在宅勤務が可能に
③ 在宅看取りの指示体制が強化
管理者が事業所(釧路市)にいながら、テレビ通話などを活用し、136km
離れた根室市にいる訪問看護師へ指示を伝えることで、看取り経験が少な
い訪問看護師でも、在宅看取りを行うことができた。
【出典】令和3年度厚生労働省補助事業
看護業務効率化先進事例収集・周知事業 報告書
65