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資料1-2 中長期の経済財政に関する試算(2023年7月)(内閣府) (21 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2023/0725/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和5年第11回 7/25)《内閣府》
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<BOX3>実質GDP成長率のファンチャート
中長期的な展望については、推計値について幅を持って理解される必要がある
が、その幅を検討する際の一つの手法として、推計値の予測分布を示すファンチャ
ート分析がある。ここでは、ベースラインケースの実質GDP成長率の見通しの不
確実性について、英国予算責任局(OBR)の手法を参考にファンチャートを作成
した(※)。推計値を基準(確率分布の中央値)とし、各年度に対し、確率シミュレー
ションを用いて過去の予測誤差を適用したものである。
この分析の結果、ベースラインケースを中心に、±2%pt 程度の範囲に実績値が
入る確率は 80%程度である。2029 年度の実質GDP成長率(基準値は 0.5%)では、
上位 10%の閾値が 2.2%、下位 10%の閾値が▲1.6%と、下振れの大きさがやや大
きい結果となっている。ベースラインの実質GDP成長率が低下していくにつれ、
マイナス成長に振れる確率が高まることを示している。
実質GDP成長率のファンチャート
4(%)
3
2
1
0
-1
-2
-3
-4
-5
2019

確率
上位10~20%
+2.2%

上位20~30%
上位30~40%
上位40~50%

+0.5%

下位40~50%

▲1.6%

下位30~40%
下位20~30%
下位10~20%

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

(年度)
(備考)1.確率シミュレーション(VAR+ブートストラップ法)により作成。
2.1981~2021 年度のデータを用いて推計。
3.分析期間は、国際機関や海外機関の例に倣い、先行き5年間としている。

(※)Steel(2021)参照。ここで参考にしたOBRの手法のほか、米国議会予算局(CBO)
、IMF、
欧州委員会等の予測を行う機関でも、その予測値の幅を示すために、類似の手法が用いられて
いる。

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