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資料1-2 中長期の経済財政に関する試算(2023年7月)(内閣府) (9 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2023/0725/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和5年第11回 7/25)《内閣府》
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図6:賃金上昇率
(%)
5

成長実現ケース

4

2.6

3

3.2

2
1

1.6

0.8

0
-1

ベースラインケース

-2
-3
-4

-5
2012 13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

32
(年度)

賃金上昇率10については、2013年度以降、女性や高齢者の労働参加が進む中で非正規
雇用者比率が上昇したことから下押しされてきたが11、近年、労働需給のタイト化等の
押上げ要因もあり、2013~2021年度の9年間で平均0.5%程度で推移してきている。
2023年度には、約30年振りの高水準となった春季労使交渉の賃上げ率を受け、2.6%程
度の上昇が見込まれ、2024年度には、2.5%程度と見込まれる。
その後、ベースラインケースでは、TFP上昇率が高まらず、労働生産性や物価の
上昇率が小幅なものに留まり、中長期的に1%程度で推移する姿となっている。成長
実現ケースでは、ベースラインケースよりも資本形成が進み、労働生産性が高まるほ
か、相対的に高い成長率の下、需要の増大等に伴い物価が上昇していくことから、こ
れが賃金の上昇に反映され、中長期的に3%程度で推移する姿となっている。
なお、賃金上昇率から、後述する消費者物価上昇率を差し引いた実質的な賃金上昇
については、ベースラインケースでは中長期的に0%程度、成長実現ケースは賃金上
昇率が物価上昇率を大きく上回ることから1%程度となる。

(3)消費者物価、長期金利
2013年末以降、デフレではない状況となる中、消費者物価上昇率は、2013~2019年
度の平均で0.8%程度12で推移した。新型コロナウイルス感染症が拡大した2020、2021
年度は、累次の緊急事態宣言等により需要が低迷する中で、それぞれ▲0.2%、0.1%
となった。2022年度は、エネルギー・食料品を中心とした価格上昇に伴い3.2%となっ
たが、2023年度は2.6%程度、2024年度は1.9%程度と見込まれる。

10

雇用者一人当たり賃金上昇率(名目)。
内閣府(2022)第2章第1節参照。
12
総務省「消費者物価指数」の消費税率引上げの影響を除く系列では、0.5%程度。
11

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