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入-3入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討結果(とりまとめ)(案) (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00217.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第10回 10/12)《厚生労働省》
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急性期病院における栄養管理体制として、入院時の栄養スクリーニングと定期的な評
価を含む個別的な栄養管理により全死亡率等が低下したという報告がある。
栄養サポートチーム加算の届出状況は、入院料によって様々である。未届けの理由
は、研修を受けた専門職確保が困難であることが多く、チーム設置のメリットが少な
いことも3割超だった。
入院栄養管理体制加算の届出割合は、38.9%であり、届出をしていない特定機能病院
の約3割は、「届出の意向があり、今後届出をする予定」と回答していた。
管理栄養士が病棟に配置されている割合は低い。病棟配置の管理栄養士による栄養管
理としては、栄養状態の評価や計画作成、モニタリング、食事の個別対応は、ほぼ実
施されていた。一方、栄養情報提供書の作成やミールラウンドは、他の項目と比べる
と、実施割合が低かった。
入院栄養食事指導料の算定回数は近年は概ね横ばいで、栄養情報提供加算の算定回数
は、入院栄養食事指導料に対して少ない。
他の病院・診療所や介護施設・福祉施設から入退院する患者は、一定数、低栄養や摂
食・嚥下機能障害を有していた。
栄養・摂食嚥下状態に関する状況を把握していくことは重要であり、低栄養の世界的
診断基準や通常の評価項目等を参考にして、DPC データ(様式1)の項目を検討して
はどうかとの指摘があった。
病棟における管理栄養士の業務について、
- 入院早期から速やかに評価や栄養管理を行うことは重要であり、入院栄養管理体制
加算の対象拡大も考慮してはどうか
- 栄養情報提供書の作成やミールラウンドは十分に行われているとはいえず、管理栄
養士が果たすべき役割を改めて明確にして、しっかりと対応を進めるべき
との指摘があった。
他の医療機関や介護保険施設に退院する患者は、入院栄養食事指導の対象ではないが
栄養情報連携が必要な場合もあり、入院栄養食事指導の対象や栄養情報連携の仕組み
について、医療と介護の連携が更に進むよう検討してはどうかとの指摘があった。

(3)急性期におけるリハビリテーションと栄養の取組
 誤嚥性肺炎患者に対し、多職種が連携して早期に評価や介入を行い、できるだけ早期
に経口摂取を開始することが重要であることがエビデンスとして示されている。
 病棟における多職種連携の取組の実施割合について、栄養、離床・リハビリテーショ




ン、口腔に関する計画作成において、各職種の関わりは少ない。
これについて、栄養状態の評価や提供栄養量に応じてリハビリテーションが実施され
ることで生活機能の改善や維持が図られるものであり、リハビリテーションと栄養の
取組は組み合わせて推進されるよう検討すべきとの指摘があった。
また、リハビリテーションが実施される時間帯以外における、看護職員等による生活リ
ハビリテーションが提供されることも重要との指摘があった。
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