よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


総ー2○入院(その5)について (108 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00226.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第567回 11/24)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

DPC/PDPSに係る課題④
(点数設定方式について)
・ DPC/PDPS においては、診断群分類ごとの在院日数に応じた3段階の1日当たり点数の設定にあたって、入院初期に要す
る医療資源投入量等に応じた4つの点数設定方式を用いている。
・ 令和4年度診療報酬改定において、標準的な点数設定方式Aについて、入院期間Ⅰをより重点的に評価する体系へ見直し
たが、点数設定方式Aが適用される分類において在院日数の明らかな延長・短縮は見られていない。
・ 経年的な医療資源投入量等の変化により、入院期間Ⅰでの医療資源投入量が大きい診断群分類が増加しており、点数設
定方式Aで設定される診断群分類のうち、入院期間Ⅰにおいて医療資源投入量が設定点数を大きく上回る例が存在する。
・ こうした分類では、入院初期に患者を退院させた場合であってもコスト回収ができるよう、点数設定方式Bを適用することが
考えられるのではないか、との指摘がある。
・ さらに、標準化が進んでいると考えられる診断群分類については、入院期間Ⅱより早期に退院させた場合でも十分な評価と
なるよう、一定の条件を設定した上で、入院期間Ⅰで入院基本料を除く包括評価を行うことが考えられるのではないか、との
指摘がある。
・ こうした新たな点数設定方式を適用する診断群分類の選定にあたっては、一般的な診断群分類である、入院初期の医療資
源投入量が一定以上である、診断群分類としての同質性が高い等といった観点が考えられる。
(退院患者調査(DPCデータ)について)
・ DPCデータは、「DPC導入の影響評価に係る調査」の退院患者調査において作成・提出が求められるデータであり、累次の
診療報酬改定において、データ提出の対象となる入院料の範囲の拡大や収集項目の拡充が行われてきている。
・ DPC/PDPSが既に入院医療に係る診療報酬制度として定着している現状やDPCデータが広く入院医療に係る診療報酬制
度の見直しに活用されている実情を踏まえ、調査の名称( 「DPC導入の影響評価に係る調査」)や目的について再整理すべ
きとの指摘がある。
・ 退院患者調査の結果については、DPC/PDPSのモニタリングという観点から、一定の集計結果を毎年中医協総会に「定例
報告」するとともに、医療機関ごと・診断群分類ごとの各種集計データについて広く公開することとしている。
・ 定例報告や公開データのあり方についても併せて再整理すべきとの指摘がある。
・ 退院患者調査の様式1の入力状況については、一部の医療機関において「不明」データの入力の割合が高い等のばらつき
が見られている。
・ 特に診断群分類の設定に用いることが想定されている臨床指標等のデータについては、適切なデータ入力の必要性が高く、
継続的なモニタリングの対象とすることが考えられるのではないか、との指摘がある。

108