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総ー2○入院(その5)について (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00226.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第567回 11/24)《厚生労働省》
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入院・外来分科会のとりまとめにおける指摘事項
<効率性係数・複雑性係数について>

効率性係数は、在院日数短縮の努力を評価する項目として設定されており、算出にあたっては、全国の患者構成
への置き換えや一定の診療実績がある包括対象DPCを計算対象とする等の対応を行っている。

効率性係数の算出方法については、令和4年度特別調査に係る検討過程において、診療対象とする診断群分類
の種類が少なく、症例構成が偏っている医療機関に対して在院日数短縮という本来の趣旨にそぐわない評価とな
る場合があるとの指摘があった。

また、本来、全国の症例数の多い疾患ではなく、各病院が取り扱っているものを重点的に評価する必要があるの
ではないか、との指摘があった。

複雑性係数については、1入院当たり医療資源投入の観点から見た患者構成を評価する項目として設定されて
いる。

複雑性係数についても同様に、診療対象とする診断群分類の種類が少ない病院で、誤嚥性肺炎等の平均在院
日数が長く、1日当たり包括範囲出来高点数の小さい疾患に偏った症例構成の場合、急性期入院医療における
評価という点では不適当な評価となっているのではないかとの指摘があった。

これらの点については、本来の評価の趣旨やDPC対象病院のあり方も踏まえ、算出方法の見直しやDPC対象病
院の基準の見直し等の対応が必要ではないかとの指摘があった。

効率性係数については、診療対象とする診断群分類の種類数や構成によらず在院日数短縮の努力を評価する
のであれば、各医療機関の平均在院日数と、各医療機関の症例構成による補正を行った全国の平均在院日数
の相対値を取る手法に変更することが望ましいのではないか、との指摘があった。

また、医療機関群ごとに期待される機能や役割が異なることを踏まえ、効率性係数についても複雑性係数等と同
様に医療機関群ごとの評価としてはどうか、との指摘があった。

複雑性係数については、以下のような指摘があった。
- 1日当たり医療資源投入の観点での評価の方が急性期入院医療の評価として妥当ではないか。
- 「1日当たり」での評価の場合、短期での入院に該当する一部の診断群分類については適切な評価とならない
のではないか。
- 「1入院当たり」での現行の評価手法は入院医療の労力の評価という観点では妥当性があり、急性期入院医療
の評価という観点から、むしろ評価の対象とする医療機関の基準自体を検討すべきではないか。

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