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○個別事項(その8)について 総-4 (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00227.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第568回 11/29)《厚生労働省》
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せん妄の予防について

中医協 総-2
元.11.20

○ せん妄の頻度減少と合併症予防のためには、せん妄予防が最も効果的とされており、特にスクリーニング
と多要素介入を入院後早期に行うことが有効とされている。
<せん妄予防について>
○ せん妄予防を目的とした薬物療法としてコリンエステラーゼ阻害薬、抗精神病薬の予防的投与、ガバペンチン、ラメルテオ
ン、鎮痛薬などが研究されているが十分なエビデンスを示したものはない。
Inouye et al. NEJM 2015
○ 訓練された医師、看護師、その他職種による非薬物的多要素介入が効果的とされている。
Martinez et al. Age Ageing 2015

<せん妄予防プログラム>
Yale Delirium Prevention Trial
○ 多要素介入(認知機能に対する見当識維持等の介入、早期離床、向精神薬削減、
睡眠への介入、聴力視力低下の補正、脱水に対する介入)を行うことでせん妄の
予防(OR 0.60)およびせん妄の期間短縮(161日vs.105日)が可能と示した。
Inouye et al. NEJM 1999
DELirium Team Approach(DELTA)program
○ 癌入院患者に対し専門の教育と研修を受けた医療スタッフが、せん妄リスクスクリーニングと予防を行うことにより、せん妄
発生率を7.1%から4.3%に減少させた。
Ogawa et al. Support Care Cancer 2018

英国NICEガイドライン
○ 入院後24時間以内に評価を行い個別介入する
○ 多要素介入はせん妄予防の教育を受けた多職種チームが実施
介入内容
・認知機能低下に対する介入(光調整、見当識維持等)
・脱水及び便秘の治療
・低酸素の評価及び必要なら治療
・感染予防及び治療
・早期離床(歩行不能ならROM訓練)

・疼痛治療
・薬剤レビュー
・栄養管理
・感覚低下に対する介入(眼鏡や補聴器等)
・睡眠に対する介入

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