資料1-3-2 緊急承認された医薬品の市販後安全対策について [9.2MB] (83 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38901.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和5年度第3回 3/22)《厚生労働省》 |
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蛋白質(BCRP)の基質であり、Pgp、BCRP、有機アニオント
軽度、2:中等度、3:重度)で評価し、快復の定義は 5症
ランスポーターポリペプチド(OATP)1B1、OATP1B3、有機
状のすべてが以下の状態を少なくとも 24時間持続した場合
アニオントランスポーター(OAT)3及び有機カチオントランス
とされた。
ポーター(OCT)1を阻害する 7)
。[8.
、10.
参照]
・SARSCoV2による感染症の発症前から存在した既存症状
で、ベースライン(投与前検査)時点で悪化していると被
16.7.2臨床試験
健康成人を対象に薬物相互作用を評価した。併用薬の薬物動態に
験者が判断した症状については、ベースライン時の重症度
、10.
、
及ぼすエンシトレルビルの影響を表 163に示す 8)。[8.
が重度のものは中等度以下、中等度のものは軽度以下、軽
10.
2参照]
度のものは軽度以下へ重症度が改善又は維持した状態とな
ること。
表 163 併用薬の薬物動態に及ぼすエンシトレルビルの影響
用法・用量
併用薬
本薬
1日目
37
5
mg、
ミダゾラム
2〜5日目
(
CYP3A基質)
1
2
5mg
(
本剤)
併用薬
評価日
1日目
7
5
0mg、
2
〜5日目
2
5
0
mg
※2、注
(
錠剤)
プレドニゾロン
(
合成副腎皮
質ホルモン
製剤)
併用薬の単独投与時に
対する比※1
Cmax
で、ベースライン(投与前検査)時点で悪化していないと
被験者が判断した症状については、ベースライン時の重症
AUC0i
nf
度が重度のものは重度以下、中等度のものは中等度以下、
2mg
単回
本薬投与
5日目
14
2.
80
(
2.
38
,3.
30)
軽度のものは軽度以下へ重症度が維持又は改善した状態と
6.
7
7
(
6
.
16
,
7.
4
4
)
なること。
・上記以外の症状[SARSCoV2による感染症の発症前には
本薬投与
5日目
デキサメタゾン
(
合成副腎皮
質ホルモン
製剤)
例
数
・SARSCoV2による感染症の発症前から存在した既存症状
本薬最終
1.
24
1mg
投 与 か ら 14
(
1.
09,1
.
40)
単回
5日目
2
.
3
8
(
2
.
23
,2.
5
4
)
本薬最終
1.
17
投 与 か ら 14
(
1.
04,1
.
33)
1
0日目
1
.
5
8
(
1
.
47
,1.
7
0
)
本薬投与
5日目
存在しておらず、ベースライン(投与前検査)時点以降に
3
.
4
7
1.
47
(
3.
2
3,3.
7
2)
14
(
1.
30
,1.
67)
※3、※4
1
4
発現した症状]については、なしの状態となること。
無作為化された 1215例(日本人 662例)のうち、ベースライン
の鼻咽頭ぬぐい検体を用いた定性 RTPCRにより陽性と判断さ
※4
れ、さらに COVI
D19の症状発現から無作為化割付までの時間が
72時間未満であった 690例における、主要評価項目の結果は表
171及び図 171のとおりであった 9)。
※3、※4
1.
11
1.
25
(
1.
00,1.
2
4) (
1.
22,1
.
28
)
表 171 主要評価項目の結果
本剤群
プラセボ群
例数 a)
33
6
3
2
1
快復数
25
4
2
3
3
SARSCoV2による感染症の
5症状が快復するまでの時間(hr
)
の中央値
16
7
.
9
19
2
.
2
本薬最終
1.
10
1.
12
1
0mg 投 与 か ら 14
(
0.
99,1.
2
2) (
1.
10,1
.
15
)
単回
5日目
本薬最終
0.
99
1.
04
投 与 か ら 14
(
0.
89,1.
1
0) (
1.
0
1
,1
.
0
7)
1
0日目
1.
3
1
2.
17
(
1.
13,1
.
5
2)
(
1.
72,2
.
73)
※3、※4
ジゴキシン
(
Pgp基質)
0.
25mg 本薬投与
単回
1日目
14
ロスバスタチン
5
00
mg
(
BCRP、
単回
OATP1B1及び
注
OATP1B3基質) (
本剤)
2.
5mg 本薬投与
単回
1日目
14
1.
97
1.
65
(
1.
73
,2.
25) (
1
.
4
7,1
.
8
4)
メトホルミン
(
OCT1、OCT2、
MATE1及び
MATE2基質)
500
mg
(
塩酸塩 本薬投与
として) 1日目
単回
1
4
1
.
0
3
1.
02
(
0
.
9
1,1.
16
) (
0
.
9
4
,1.
1
1)
p値 b)
0.
0
4
07
ハザード比[95%信頼区間]c)
1.
1
4
[
0.
95,
1
.
3
6
]
a)5症状のベースラインのスコアがすべて 0又は一部欠測した被験者は解
析から除外された。
b)有意水準両側 5%、SARSCoV2による感染症に対するワクチン接種の
有無を層とする Pe
t
o
Pr
ent
i
c
eの層別一般化 Wi
l
c
oxo
n検定。
c
)SARSCoV2による感染症に対するワクチン接種の有無を層とした層別
Co
xハザードモデル。
※1:幾何最小二乗平均の比(90
%信頼区間)
※2:2
5
0
mg錠
※3:併用時 1
1例
※4:非併用時 1
3例
注)本薬の承認された剤形は 125mg錠であり、用法・用量は「通
常、12歳以上の小児及び成人にはエンシトレルビルとして 1
日目は 375mgを、2日目から 5日目は 125mgを 1日 1回経口
投与する」である。
17
.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験[T1221試験]第Ⅲ相パート
12歳以上 70歳未満(18歳未満は体重 40kg以上に限る)の
SARSCoV2による感染症患者を対象に、1日目は本剤 375mg
を、2日目から 5日目は本剤 125mgを 1日 1回経口投与したと
なお、本試験の主な選択・除外基準は表 172のとおりであった。
[7.
参照]
きの、本剤の有効性及び安全性を検討することを目的としてプラ
セボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施した。主要評
価項目は SARSCoV2による感染症の 5症状が快復するまでの時
間(※1)とした。
(※1)SARSCoV2による感染症の 5症状〔①倦怠感又は疲労
感、②熱っぽさ又は発熱、③鼻水又は鼻づまり、④喉の痛
み、⑤咳〕の各症状を被験者本人が 4段階(0:なし、1:
(5)
83