令和5年度厚生労働省補助金事業「看護業務効率化先進事例収集・周知事業」 報告書 (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/work-efficiency-report2024.pdf |
出典情報 | 令和5年度厚生労働省補助金事業「看護業務効率化先進事例収集・周知事業」 報告書(4/2)《日本看護協会》 |
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全国各地で看護業務の効率化の推進を図るため、2022 年度より地域の特性や実情に応じた独自
の事業を行う「都道府県看護協会 看護業務の効率化推進事業」を実施した。
1) 実施期間
2023 年 6 月 27 日~2024 年 2 月 29 日
2) 実施内容
(1)静岡県看護協会
事業名称
静岡県版看護業務効率化アワード 2023
目的・背景
2022 年度に実施した「静岡県内の労働環境に関する実態調査」で、看護業務の改善
等について施設ごとのさまざまな取り組みがあることが分かり、これらの取り組み
を県内で情報共有することで、さらなる看護業務の効率化や看護職の働く環境改善
につながっていくと判断した。そこで、看護業務の効率化に資する県内のより身近な
取り組みを募集し、発表・表彰することで自施設における看護業務効率化が推進され
るよう「静岡県版看護業務効率化アワード 2023」を開催することとした。
事業内容
・2023 年 7 月~9 月末までの約 2 カ月間にわたり県内の医療機関、介護保険施設、
訪問看護ステーション等に呼びかけ、効率化に資する取り組みを募集した。募集
にあたってはチラシを作成し、看護代表者会議での配布や、訪問看護ステーショ
ンへの送付等を行った。その他、県看護協会の機関誌やホームページ、個別の声
かけ等による周知を図ったことで 11 件の応募があった。
・選考にあたっては、看護職のほか病院団体関係者、有識者などからなる選考委員
会を設けた。10 月・12 月に委員会を開催し、最優秀賞 2 件、優秀賞 3 件、特別
賞 1 件を決定し、県看護協会ホームページ等で公表した。
・2024 年 2 月 3 日に表彰式・報告会を開催した。開催にあたり、作成したチラシを
関係先に送付し、当日 61 名の参加があった。開催当日は受賞施設を表彰すると
ともに口演での取り組み発表を実施。また、その他の応募施設の取り組みもポス
ターセッションによる発表の場を設けることで共有を図り、質疑応答では活発な
意見交換がなされた。参加者アンケートでは(回収率:83.6%)
、アワード報告
会について 9 割以上が「大変満足」または「満足」と回答した。また、取組に役
立つものがあったかについては「大変参考になるものがあった」39.2%、
「一部
参考になるものがあった」54.9%であった。
成果・課題
・年度途中の募集開始・周知であったが、11 件の応募があり、業務効率化に対する
意識の高さがうかがえた。報告会では全ての応募取り組みを何らかの形で発表す
ることで、参加者の施設等で役立つ内容も多く、同じ課題を抱えている施設から
も参考になるとの感想が寄せられた。
・日本看護協会の看護業務の効率化評価指標をもとにした「静岡県看護協会選考基
準」により選考した。多領域の委員により、多様な視点からの評価ができた半
面、選考委員による評価のばらつきが大きく、今後の実施に向け、選考基準の標
準化を検討する必要がある。
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