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看護業務効率化取り組みガイド (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/korituka-guide.pdf |
出典情報 | 看護業務効率化取り組みガイド(3/29)《日本看護協会》 |
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また、各業務について、何のために行っているのかと目的を振り返ってみるこことも有効です。明確な目
的が見当たらなかったり、あるいは一つの目的のために重複した業務が実施されたりしているようであ
れば、その業務の要合や改善を検討する未地があるかもしれません。
課題抽出では複数の課題が挙がることがありますが、課題の大小や優先度はさまざまです。何から手を
付けるか、どごのような順番で取り組のでいくかといった優先順位をつけるために、抽出した課題の分類・
整理を行います。例えばKJ法のよつに、課題として挙げられた事項を一つひとつ付箋に書き出しグルービ
ングすることで、課題の大小や相関関係が見そえてきて、優先度や複合的に取り組めそつなお課題が定まって
きます。
2. 看護業効率化で解決可能な課題の選定
課題抽出の段階では、当該の課題が看護業務効率化によって解決できるものなのかごつかというつ点に
注意が必要です。看護実践や業務上の課題こして浮かがび上がってきても、そのすべてが業務効率化で解決
できるとは限りません。
例えば、そもそも量的に十分な人材がいなければ、業務効率化を図ったとしても、望ましい取り組みの
成果は得られないでしょう。その場合は、採用や人材育成によって策を講じることが先決です。このよう
に、業務効率化以外の手立てによる解決や、業務効率化以外の手立てを優先したほつが良い課題もあり得
ます。
本ガイドにおいて、看護業務効率化こは、| 看護実践の場における業務のつち、非効率的な方法や手順で
実施している業務や看護職員以外でも実施可能な業務、組織内での業務負担の偏り等について、業務内容
や方法、体制を見直し、効率的に改善すること](P.7)とし、[看護業務効率化で解決可能な課題]を示して
います(P.8)。この看護業務効率化で解決可能な課題を見出すうえで活用できるのが、「ムリ・ムダ・ムラ]
への着目です。これら3つはそれぞれ以下のように捉えることができます。
@ムリ
業務遂行に必要な資源(人材・体制・設備等)や時間・手順が不十分なために、業務逐行に支障がある状態
例)人員に対してパソコンの台数が少ないために、勤務時間内に看護記録が書けず時間外勤務が生じている
@ムダ
業務の目的は達成できているが、業務須行に必要な資源や時間・手順に才分がある状態
例)同じ内容を複数の帳票類に記載しなければならないために時間がかかる
@ムラ
業務遂行に必要な資源や時間・手順が一定でないために、業務の成果や進捗がまちまちな状態
例) 看護記録の記載方法が統一されていないため、担当者によって記録の記載内容や記録量に違いがある
抽出された課題をムリ・ムダ・ムラの視点で仕分けることで課題の分類・整理ができ、取り組み内容を検
討しやすくなります。
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また、各業務について、何のために行っているのかと目的を振り返ってみるこことも有効です。明確な目
的が見当たらなかったり、あるいは一つの目的のために重複した業務が実施されたりしているようであ
れば、その業務の要合や改善を検討する未地があるかもしれません。
課題抽出では複数の課題が挙がることがありますが、課題の大小や優先度はさまざまです。何から手を
付けるか、どごのような順番で取り組のでいくかといった優先順位をつけるために、抽出した課題の分類・
整理を行います。例えばKJ法のよつに、課題として挙げられた事項を一つひとつ付箋に書き出しグルービ
ングすることで、課題の大小や相関関係が見そえてきて、優先度や複合的に取り組めそつなお課題が定まって
きます。
2. 看護業効率化で解決可能な課題の選定
課題抽出の段階では、当該の課題が看護業務効率化によって解決できるものなのかごつかというつ点に
注意が必要です。看護実践や業務上の課題こして浮かがび上がってきても、そのすべてが業務効率化で解決
できるとは限りません。
例えば、そもそも量的に十分な人材がいなければ、業務効率化を図ったとしても、望ましい取り組みの
成果は得られないでしょう。その場合は、採用や人材育成によって策を講じることが先決です。このよう
に、業務効率化以外の手立てによる解決や、業務効率化以外の手立てを優先したほつが良い課題もあり得
ます。
本ガイドにおいて、看護業務効率化こは、| 看護実践の場における業務のつち、非効率的な方法や手順で
実施している業務や看護職員以外でも実施可能な業務、組織内での業務負担の偏り等について、業務内容
や方法、体制を見直し、効率的に改善すること](P.7)とし、[看護業務効率化で解決可能な課題]を示して
います(P.8)。この看護業務効率化で解決可能な課題を見出すうえで活用できるのが、「ムリ・ムダ・ムラ]
への着目です。これら3つはそれぞれ以下のように捉えることができます。
@ムリ
業務遂行に必要な資源(人材・体制・設備等)や時間・手順が不十分なために、業務逐行に支障がある状態
例)人員に対してパソコンの台数が少ないために、勤務時間内に看護記録が書けず時間外勤務が生じている
@ムダ
業務の目的は達成できているが、業務須行に必要な資源や時間・手順に才分がある状態
例)同じ内容を複数の帳票類に記載しなければならないために時間がかかる
@ムラ
業務遂行に必要な資源や時間・手順が一定でないために、業務の成果や進捗がまちまちな状態
例) 看護記録の記載方法が統一されていないため、担当者によって記録の記載内容や記録量に違いがある
抽出された課題をムリ・ムダ・ムラの視点で仕分けることで課題の分類・整理ができ、取り組み内容を検
討しやすくなります。
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