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看護業務効率化取り組みガイド (26 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/korituka-guide.pdf
出典情報 看護業務効率化取り組みガイド(3/29)《日本看護協会》
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2.組織を超えた看護業務効率化の推進

看護業務効率化に関する必要性や目的が地域で共有されることで、目施設の課題解決だけでなぐく、広い
視野でそれぞれの地域における看護提供の課題の解決に向けて動き出すこともできます。地域包括ケア
システムの推進や感染管理、災害対策など、ますます地域連携が求められるなかで、看護業務効率化に
よって解決できる課題があります。ぜひ組織を超えて、地域における看護の課題解決に向けても一歩を踏
み出しましょつ。

さらに、序章で解説したとおり、看護業務効率化は国全体の課題です。それぞれの組織での取り組みが
広まることで、全国的な看護業務効率化の推進や普及につながります。また、看護実践の場における業務
効率化の好事例のなかで、提供する看護や医療の質が大きく向上する効果的な取り組みがあれば、日本看
護協会や都道府県看護協会が中心となってそれらの取り組みを広く発信するほか、導入に係る費用の助
成なごを国や都道府県に対して要望することもできます。このように好事例を広く周知し、より多くの施
設で普及させることが、地域全体の課題解決やひいては社会貢献にもちもつながるのです。

看護業務効率化は、いわば不断の取り組みです。看護実践の場における課題解決に向けて、取り組みを
続け、さらなる看護の質向上を目指しましよう。

コラム 事例にみる取り組みの継続・発展
取り組んだ施設 一般社団法人熊本市医師会 熊本地域医療センター

取り組み |「ユニフォーム2色制」 と「 ポリバレントナース育成]による
概要 持続可能な残業削減への取り組み

2019年のアワード受賞以降も受賞した取り組み内容である、「ユニフォーム2色制
(日勤帯と夜勤帯でユニフォームの色変更)]」「ポリバレントナース (所属単位を超えて は
支援が行える看護師)の育成」「引継ぎの際のウォーキングカンファレンス」を総綾中。 さす科

熊本地域医療センターでは、取り組みが形骸化しないよう師長会で定期的に評価しな
がら継続しています。職貞採用時には「ユニフォーム2色制」|「ポリバレントナース育成」の
取り組みの経緯を丁寧に説明し、目的の共有に努めています。また、2022年度より、看護
職員が限られた時間のなかで「やりたい看護」を実践できるよう、業務の偏りを解消して
ベッドサイドケアの時間を確保する取り組みを新たに始めました。病棟スタッフの業務
を時間軸で一元化した「業務の進捗管理表」を活用しています。各病棟の業務が時間軸で
可視化されることで、全病棟の業務の進捗状況が把握しやすくなり、ポリバレントナース
を派遣する病棟の優先順位もつけやすくなりました。常に時間管理を意識して、全看護職
員で働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

二次元コードから「看護業務効率化先進事例収集 ・周知事業ポボータルサイト」 (https://kango-award.jp/) に掲載している取り組みの
全容をご覧いただけます。