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資料1 美容医療に関する現状について(2024年6月27日15時再掲) (45 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41010.html
出典情報 美容医療の適切な実施に関する検討会(第1回 6/27)《厚生労働省》
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厚生労働科学特別研究事業
「令和元年度 美容医療における合併症の実態調査と診療指針の作成」概要
目的
・美容医療による合併症の実態を把握
・安全な美容医療を提供するための診療指針の作成

方法
・美容医療における合併症の実態調査
- 美容外科または美容皮膚科を標榜する医療機関等、全国3,093施設を対象に、2019年の1年間に診療した美容医療に起因する有害事象を
アンケート調査
・美容医療診療指針の作成
- 未承認医薬品・材料・機器の使用頻度が高い顔面若返り治療と乳房増大術について検討し、顔面若返り治療6項目、乳房増大術2項目を作成

結果
・美容医療における合併症の実態調査
- 72施設より1,535件の重度合併症と後遺症の報告があり、重度有害事象の割合は高齢層の方が高い
- 有害事象の起因となった美容医療施術では、外科的手技の眼瞼手術(324件)が最も多く、非外科的手技では、注入剤(ボツリヌス菌毒
素・レディエッセ・ヒアルロン酸・コラーゲン・ポリ乳酸・PMMA注射剤以外)(65件)が最多
- 有害事象の起因となった医薬品・材料・機器の名称について具体的な記載があった事例(401件)のうち国内未承認は151件
- 重度合併症(623件)では、感染症(158件)や注入後の異物肉芽腫(86件)及び皮膚壊死(22件)が報告され、後遺症(912件)では、
顔面や乳房における非吸収性異物注入後の異物肉芽腫(63件)が報告。重度後遺症の1/3は、施術から5年以上経過した後に医療機関を受診
・美容医療診療指針の作成
- 日本形成外科学会(JSPRS)、日本皮膚科学会(JDA)、日本美容外科学会(JSAPS)、日本美容皮膚科学会(JSAD)、日本美容外科
学会(JSAS)のガイドライン委員会や理事会で意見聴取を行い、その後、全理事会から承認を得て作成

課題
・美容医療における合併症の実態調査
- 美容医療で用いる全ての未承認材料について、今後何らかの体制整備の検討
- 美容医療実態調査の回答率を上げ、実態の正確な把握と、報告の制度についての検討
・美容医療診療指針の作成
- 美容医療を提供する医師への周知と活用状況の確認

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