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資料1 美容医療に関する現状について(2024年6月27日15時再掲) (46 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41010.html
出典情報 美容医療の適切な実施に関する検討会(第1回 6/27)《厚生労働省》
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地域医療基盤開発推進研究事業
「令和3年度 美容医療における合併症実態調査と診療指針の作成及び
医療安全の確保に向けたシステム構築への課題探索」概要
目的
・美容医療合併症の実態把握のための前向き調査
・重大合併症回避のための診療指針の作成
・調査協力患者に対する美容医療体験談調査により、患者側意見の整理、及び再発防止策を検討するシステム構築の課題整理

方法
・美容医療における有害事象の実態に関する全国調査
- 協力学会会員の所属施設3,093施設を対象に、2021年の1年間に各施設で診療した重度合併症と後遺症の種類と数についてアンケート調査
・美容医療診療指針作成
- 緊急性と重要性の高い項目を中心にCQを設定。医療安全に係る事案が発生した際の報告方法や患者が受けた医療に対する相談先について記載
・美容医療体験談調査及び再発防止策を検討するシステム構築の課題整理
- 「美容医療目安箱」と題した美容医療を受けた患者から体験談を収集するためのアンケートを作成し、WEBメディアを介して意見を収集・解析

結果
・美容医療における有害事象の実態に関する全国調査
- 82施設から回答があり、治療症例は333件。うち女性が85%で20代が最も多く、前回に比べ重度合併症の割合が増加
- 重度合併症では「異物肉芽腫、しこり形成」(49件)、重度後遺症では「ケロイド・肥厚性瘢痕、重度瘢痕」 (13件)が最も多い
・美容医療診療指針作成
- 班会議での合意と学会員への意見聴取を行い、その後関連学会の全理事会から承認を得て作成
・美容医療体験談調査及び再発防止策を検討するシステム構築の課題整理
- 69件の体験談を収集。美容医療の満足度では低評価・高評価が同等で、高評価群の治療の多くは顔面若返り治療や脱毛、低評価群の多くは、
二重瞼や眼瞼下垂で、低評価の理由としてはICに関する要因が多く、アップセルや薬品の目的外使用、未承認機器の使用等の体験談も報告

課題
・美容医療における有害事象の実態に関する全国調査
- 回答バイアスが存在する可能性が否定できず、回答率の低さからも全体像の把握が困難なるも、継続的な調査の重要性
・美容医療体験談調査及び再発防止策を検討するシステム構築の課題整理
- ICの徹底や高難度新規医療技術・未承認新規医薬品等を含む医学的に適正に使用するための手続きの周知
- 既存の医療安全施策の周知と医療機関の参加を推進するための方策の検討

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