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【資料1ー6】学会における対応 (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24780.html
出典情報 医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議(第6回 3/25)《厚生労働省》
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(日本眼科学会から提出)

―日本眼科学会における医薬品等の供給不安が生じた場合の対応―

〇供給不安発生時の代替薬・代替療法とその優先順位についての予めの検討
「医療上必要不可欠であって、汎用され安定確保が求められる医薬品(眼科)」
1.キノロン系抗菌点眼(外用薬):他の抗菌薬点眼(セフェム系、アミノグリコシド系)で対応する。
ただし、万が一、すべての抗菌薬点眼の供給不安となった場合は、点滴用抗菌薬を点眼として自家調
剤して対応する。
2.ステロイド点眼(外用薬)
:非ステロイド(NSAIDs)点眼での代用を考える。万が一、すべてのステ
ロイド点眼が供給不安となった場合は、ステロイド注射薬を使用して結膜下注射で代用する。
3.PA ヨード点眼・洗眼液(外用薬)
:万が一供給が停止し、緊急手術や処置等で使用が必要な場合は、
ポピドンヨード希釈液にて代用する。
4.精製ヒアルロン酸ナトリウム(外用薬)
:眼科手術時に広く使用されており、複数の品目が存在する。
しかしながら万が一すべての品目が供給不安になった場合、代用品が無いため、眼科手術に大きな影
響が出ると考える。予定手術件数を一時的に制限し、緊急手術に対して優先的に使用するように対応
する。
5.オキシグルタチオン(外用薬)
:眼科手術時に広く使用されており、複数の品目が存在する。しかし
ながら万が一すべての品目が供給不安になった場合、代用品が無いため、眼科手術に大きな影響が出
ると考える。予定手術件数を一時的に制限し、緊急手術に対して優先的に使用するように対応する。
6.抗ヘルペス眼軟膏(アシクロビル)
(外用薬)
:抗ヘルペス内服薬および注射薬で代用する。
7.抗真菌薬点眼(ピマリシン)
(外用薬)
:抗真菌内服薬および点滴で対応する。または、抗真菌薬点滴
を点眼として自家調剤する。
8.セフェム系抗菌薬点眼(外用薬)
:他の抗菌薬点眼(キノロン系、アミノグリコシド系)で対応する。
ただし、万が一、すべての抗菌薬点眼の供給不安となった場合は、点滴用抗菌薬を点眼として自家調
剤して対応する。
9.アフリベルセプト(注射薬)
:ラニビスマブを使用する、あるいは、ラニビスマブのバイオシミラー
で対応する。
10.フルオレセイン静注薬(注射薬)
:眼底造影検査の診断に使用するものであるが、代替品がない。万
が一供給不安となった場合は、造影剤を使用しない血管撮影である OCT アンギオグラフィーの検査
で代用する。
〇学会内における安定供給関係についての検討・相談窓口の設定
現在、日本眼科学会・日本眼科医会・日本眼科用剤協会が連携して活動を行う「眼科用剤協議会」におい
て、薬剤の安定供給に関して協議を行う。相談窓口は日本眼科学会事務局が行う。
〇学会内での情報提供の周知の方法
日本眼科学会会員に対しては、ホームページおよびメールでの案内を随時行う。また、日本眼科医会、
日本眼科用剤協会とも連携し、会員および関係者に情報提供が十分に行えるように配慮する。


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