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参考資料1-2  浜口班の議論における参考資料(令和3年10月25日開催) (106 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24719.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和3年度第6回 3/29)《厚生労働省》
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シュードウイルス中和抗体価の GMT[両側 95%CI]は、英国及びブラジルでそれぞれ 97.434[79.81,
118.95]及び 110.964[91.06, 135.22]であったのに対し、南アフリカ共和国では 268.614[211.63, 340.94]
であった。英国及びブラジルで得られた値と国内 D8111C00002 試験で認められた値は類似しており、国
内外の中和抗体価の違いは南アフリカ共和国で得られた中和抗体価が高いことによるものと考えられた。
これらの結果に基づくと、本剤 SD の 2 回接種によって誘導される免疫原性について、日本人と外国
人の間に明らかな違いはないと考える。
機構は、申請者に対して、以下の点を説明した上で、日本人においても本剤接種後に海外と同様の免
疫原性が得られていると考えるのか改めて説明するよう求め、申請者は以下のように回答した。


国内 D8111C00002 試験の FVS-1 のコホート C(18~55 歳)における GMT がコホート D(56 歳以
上)と比較して低かった理由
FVS-1 のうち、コホート C では、本剤 2 回目接種後 28 日のシュードウイルス中和抗体価の GMT[両

側 95%CI]が 83.7[57.9, 120.9]であり、コホート D の 122.8[83.3, 180.9]と比べて低かったが(7.1.1 項
表 16 参照)、複数の少数例コホートに分割したことで、データのばらつきが影響した可能性が考えられ
た。FVS-2 の結果に基づくと、コホート C 及び D の 2 回目接種後 28 日におけるシュードウイルス中和
抗体価の GMT[両側 95%CI]はそれぞれ 107.3[84.2, 136.7]及び 90.0[70.1, 115.6]であり、非高齢者
と比較して高齢者では数値的に低い抗体価が認められた。また、FVS-2 のうちサブコホート D1(56~69
歳)及び D2(70 歳以上)における GMT[両側 95%CI]はそれぞれ 101.5[74.3, 138.5]及び 70.2[45.6,
108.1]であり、年齢の上昇に応じて抗体価が低下する傾向が認められた。しかし、個別の抗体価には大
きなばらつきが認められ、両側 95%CI にはコホート間で重なりが認められていることから、これら GMT
の違いについて臨床的な意味はないと考えられた。


2 回目接種後の中和抗体価の上昇(ブースター効果)が認められない被験者がいることについて
FVS-1(81 例)の結果に基づくと、初回接種後 28 日目に対する 2 回接種後 28 日目の GMT の上昇幅

は、抗 S タンパク質抗体価及び中和抗体価のいずれについても小さく、特にコホート C ではわずかな上
昇しか認められなかった(7.1.1 項表 16 参照)。しかし、追加の 153 例を含めた FVS-2(234 例)で比較
すると、GMT の上昇幅は、抗 S タンパク質抗体価及び中和抗体価のいずれについても、コホート C を
含めて、併合解析で観測されたものと同程度であった。
また、国内 D8111C00002 試験の FVS-2 のうち本剤の 2 回目接種後にシュードウイルス中和抗体価の
ブースター効果が認められなかった被験者の割合25)は、全体で 26.6%(41/154 例)であった。一方、併
合解析(ベースライン時血清反応陰性集団)においてブースター効果が認められなかった被験者の割合
は、全体で 17.1%(102/597 例)であった。国内 D8111C00002 試験、併合解析ともに、ブースター効果
が認められなかった被験者の割合は非高齢者(18~55 歳)と比較して高齢者(56 歳以上)で低く、男女
間に明らかな違いは認められなかった。BMI や接種間隔の違いによる影響も認められなかった。
シュードウイルス中和抗体価の測定に用いた分析法は適切にバリデーションがなされ、細胞アッセイ
としては十分な精度を有していたものの、測定値のばらつきは比較的大きかったことから(CV:34.7%
~56.7%)、一部の被験者で本剤の 2 回目接種後にブースター効果がみられなかった可能性が考えられ
た。実際、併合解析においてシュードウイルス中和抗体価に対するブースター効果が認められなかった
25) FVS-2 の本剤群 174 例のうち、中和抗体価が LLoQ 以上を示したものの、特異性に関する規定(陰性対照の中和抗体価の 3 倍以
上)を満たさない 20 例を除いて解析が行われた。

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バキスゼブリア筋注_アストラゼネカ株式会社_特例承認に係る報告書

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