参考資料1-2 浜口班の議論における参考資料(令和3年10月25日開催) (189 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24719.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和3年度第6回 3/29)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
凝固薬との併用は出血性合併症リスクを上昇させる事を十分踏まえた上で、必要最低限の用量および
投与期間に留めるのが妥当である。
また、TTS 発症例または TTS の可能性がある症例では、2 回目のバキスゼブリアⓇ投与は避け
るべきである[30]。
おわりに
本手引きは COVID-19 ワクチンに関連した疾患に対する診断や治療をまとめ、日常診療で遭遇
した場合の対応方法を提言するために作成したものであり、ワクチン接種に伴う副反応を強調したも
のではない。ワクチン接種によって万が一、副反応(TTS)が発生した場合は、本手引きを参考に適切
な医療の提供に務めていただきたい。
TTS は新しい概念の病態であり、確定診断のための抗体検査(ELISA 法)の導入、治療の候補
薬の保険収載、さらにはワクチンとの因果関係の解明など、多くの課題が残されている。今後、新た
な知見が加わる度に、本手引きは改訂していく予定である。読者には最新版を参照されたい。
謝辞:本手引きの作成にあたっては、橋本洋一郎先生(熊本市民病院 脳神経内科)から医学専門家としての
意見をいただいた。
13
229