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【報告書】令和5年度「少子高齢社会等調査検討事業」 (46 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42718.html
出典情報 令和5年度「少子高齢社会等調査検討事業」の報告書を公表します(8/27)《厚生労働省》
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※生活者市場予測システム(mif)2023 年 6 月調査(n=30,000)

図 3-4

3.3

こころと身体の健康意識にみられる違い
「こころの不調」と「身体の病気(がん)」の健康意識を比較すると、「自覚したら家族に相談すると思う」、
「診断を受けたら家族に相談すると思う」、「学校・職場への相談や続けられるか不安になると思う」、「診
断を受けたら病院に定期的に通院すると思う」のいずれも、「あてはまる」と回答した割合は「こころの不
調」が「身体の病気(がん)」を下回っており、「こころの不調」を身近な存在へ相談することの難しさや、仕
事や学業への影響度合い、通院へのハードルの高さがうかがえる結果となった。(図 2-23、図 2-24)
「こころの不調」と「身体の病気(がん)」を身近に感じる程度について年代別にみると、「身体の病気
(がん)」は全体と年代別で大きな差はみられないが、「こころの不調」については若い年代ほど身近に感
じる割合が高かった(図 2-32、図 2-33)。また、身近に感じる理由について、「こころの不調」は、「身
体の病気(がん)」と比較して、「自分が経験している・経験したことがあるから」と回答した割合が高かっ
たが(図 2-35)、その割合は世代別にみても大きな違いはなかった(図 2-37)。このことから、若い世
代が「こころの不調」を身近に感じる背景には、必ずしも他の世代よりも実体験がある人が多いわけで
はなく、「こころの不調」という現象そのものに対する理解や共感が、他の世代よりも広まっていることが
要因のひとつとして考えられる。
mif にて、「鬱病に対する社会的支援体制の認知度」を年代別にみると、若い世代ほど「よく知ってい
る」「知っている」(以降『知っている』という。)と回答する割合が高く、20 代では 6 割以上が『知ってい
る』と回答した(図 3-5)。「鬱病に対する社会的支援体制の重要度意識」を年代別にみても、若い世代
ほど「重要かつ早急に解決すべき」と回答する割合が高く、より重視していることが分かる(図 3-6)。
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