総-4-4-2 令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和6年度調査)の報告案について[10.8MB] (261 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57122.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第607回 4/23)《厚生労働省》 |
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6.患者調査(インターネット調査)
【調査対象等】
〇調査票 患者票
調査対象:インターネット調査会社のモニターのうち、直近 3 か月以内に保険薬局に処
方箋を持参した患者。男女別、年齢階級別に対象者数を確定した。
回 答 数:3,000 人
回 答 者:患者本人もしくは家族
なお、本調査事業では、患者調査については郵送調査とインターネット調査の 2 種類を
実施している。それぞれ以下の点について特徴や違いがあり、結果の解釈には留意が必要
である。
<調査方法・調査対象の違い>
・ 郵送調査は、病院・診療所調査の対象施設の調査日に外来した患者、並びに、保
険薬局調査の対象施設の調査日に来局した患者を調査対象としている。性別や年
齢階級での割り付けは行っていない。(最大で合計 6000 人を対象とし、922 人の
回答を得た。)
・ 一方、インターネット調査は、直近 3 か月間で、保険薬局に処方箋を持って来局
した患者を調査対象としている。性・年代(下記 20 区分)ごとに等分(150 人ず
つ)とし、地域別の割合を人口推計(総務省「人口推計(2023 年(令和 4 年)10
月 1 日現在」)に比例配分する形とした。(3000 人の回答が得られるまで調査を
行った。)
<郵送調査とインターネット調査における回答結果の特徴>
・ 性別・年齢階級別で補正しておらず、単純な比較はできないため留意が必要であ
るが、郵送調査とインターネット調査とでは次表のような違いがある。
・ 即ち、郵送調査に回答した患者のほうが、インターネット調査に回答した患者よ
りも高齢者が相対的に多く、また、定期的に受診している患者が多い。医師から
リフィル処方箋について説明を受けた経験も多い。
・ そうした集団においては、リフィル処方箋に対する認知度も、インターネット調
査に回答した患者よりも高くなっている。郵送調査に回答した患者においては、
一般的な集団よりもリフィル処方箋の認知度が高くなっている可能性がある。そ
のため、より一般的な集団における認知度としては、インターネット調査の結果
を参照するほうが望ましい可能性がある。
・ 一方、リフィル処方箋を交付された経験がある患者に限定してみると、郵送調査
に回答した患者のほうが、「通院にかかる時間的負担(予約・移動・待ち時間)
を減らせる」ことや「通院によってかかる医療費が安くなる」こと等をメリット
として挙げる割合が高い。受診頻度が一定程度あるなどの特定の患者の集団にお
いては、特にリフィル処方箋のメリットを感じやすい傾向にある可能性がある。
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