○入院(その5)について-2 (26 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00122.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第499回 11/24)《厚生労働省》 |
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入院医療の調査・評価分科会報告書(抄)(令和元年11月6日中医協総会了承)
診調組 入-2参考2
3 . 1 0 . 1
8-1.DPC 対象病院の要件
・平成30 年度診療報酬改定において、調整係数の置換え完了に伴い、基礎係数(病院群)や機能評価係数Ⅱについての考え方
の再整理を行った。その際に、平均から乖離した診療実態の病院の存在が確認され、これらの病院は制度運用の妨げとなる可
能性が指摘された。
・その後の中医協や入院分科会においても、粗診粗療の懸念がある場合の診療内容の適切性について検討する必要性や、平均
から外れて医療資源投入量が少ない、在院日数が長い等の診療実態がある病院はDPC/PDPS になじまない可能性があるため、
何らかの対応について検討する必要性を指摘された。
・また、すぐに要件への追加やDPC/PDPS から退出させるのではなく、まずは急性期の医療の標準化をすすめるという観点から、
そのような診療実態となっている理由について分析が必要ではないかという指摘もあった。
・以上を踏まえ、DPC/PDPS の対象病院の要件を検討するに当たって、制度導入時から変わったDPC 対象病院の現況について分
析し、医療資源投入量や在院日数を指標とし、それぞれの病院の分布の傾向や診療内容等の状況を評価・分析することを通じ
て、急性期の医療の標準化をすすめるという観点と、粗診粗療の懸念のある病院や制度になじまない可能性のある病院、という
観点について分析・検討を行った。
(医療資源投入量が平均から外れた病院)
・診療する疾患群の補正を行った上で算出された病院別の医療資源投入量については、一定の幅は存在するものの、平均に収
れんすることが望ましい。
・医療資源投入量の少ない病院については、必要な医療が十分に提供なされていない可能性が考えられる一方で、必要かつ効
率的な医療を実施している可能性もあること、単に医療資源投入量が少ないことでもって評価・分析した場合、不要な医療の実
施を招く危険性もあることに留意が必要であるという指摘があった。
・これらを踏まえ、DPC/PDPS の対象病院において、疾患の頻度が高くかつ医療内容の標準化が進んでいると考えられる内科系疾
患(急性心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、心不全)について、「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の症例が占める割合が高く、在院
日数が平均から外れて長い、という病院の分布等について評価分析を行い、制度になじまない可能性がある病院の状況等につ
いて分析を行った。
・医療資源投入量の多い病院については、必要な医療が実施されていないとは考えにくい一方で、効率的な医療の提供という
DPC/PDPS 制度の趣旨に照らし、それらの病院における具体的な医療内容などについて、引き続き精査が必要と考えられた。
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