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参考資料2 がん対策推進基本計画(第3期)<平成30年3月> (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25869.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第35回 5/25)《厚生労働省》
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児がん拠点病院を活用したがんゲノム医療提供体制の構築を進める。これによ
って、ゲノム医療を必要とするがん患者が、全国どこにいても、がんゲノム医
療を受けられる体制を段階的に構築する。患者・家族の理解を促し、心情面で
のサポートや治療法選択の意思決定支援を可能とする体制の整備も進める。
国は、質の高いゲノム医療を提供するため、質と効率性の確保されたゲノム
解析機関や、ゲノム解析結果を解釈する際の基礎情報となる「がんゲノム知識
データベース(仮称)」を構築するための基盤を、民間事業者の参画を得て整備
する。
国は、がんゲノム医療の実現に向けて、遺伝子関連検査(遺伝子パネル検査
等)の制度上の位置づけや、条件付き早期承認による医薬品の適応拡大等を含
めた施策の推進等の薬事承認や保険適用等の適切な運用等を検討する。
国は、関係機関等と連携し、医療の現場で遺伝カウンセリングに関わる人材
等のがんゲノム医療に必要な人材の育成を推進し、適切な配置がなされるよう、
必要な支援を行う。また、ゲノム情報解析を専門的に行うバイオインフォマテ
ィシャン、人工知能の研究開発に携わる技術者等の医療従事者以外の人材育成
についても検討を行う。
国は、拠点病院等や小児がん拠点病院での診療や治験を含めた臨床研究等で
得られたゲノム情報及び臨床情報等を集約し、ゲノム情報に基づく適切な診療
の提供や革新的な治療を開発するため、質の高いデータベースやバイオバンク
の整備を行う。併せて、集約したゲノム情報等を管理・運用し、ゲノム情報等
のビッグデータを効率的に活用するためのAIの開発を可能とする高度計算機
器等の技術基盤を有した「がんゲノム情報管理センター(仮称)」を整備する。
さらに、治験・臨床試験情報の集約、医師主導治験等の支援を行い、小児がん、
希少がん及び難治性がんをはじめとした全てのがんに対する治療開発を加速さ
せる。
国は、がんゲノム医療の推進とともに、がんゲノム情報の取扱いやがんゲノ
ム医療に関する国民の理解を促進するため、教育や普及啓発に努めるとともに、
安心してがんゲノム医療に参加できる環境の整備を進める。
国は、患者・国民を含めたゲノム医療の推進に係る関係者が、それぞれの立
場で運営に参画する「がんゲノム医療推進コンソーシアム」を形成し、それぞ
れの機能や役割を継続的に確認しながら、意見の集約、事業者等の審査、国等
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