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参考資料2 がん対策推進基本計画(第3期)<平成30年3月> (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25869.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第35回 5/25)《厚生労働省》
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必要に応じて、適切な生殖医療を専門とする施設に紹介できるための体制を構
築する。

③ 高齢者のがんについて
(現状・課題)
我が国においては、人口の高齢化が急速に進んでおり、平成 37(2025)年に
は、65 歳以上の高齢者の数が 3,657 万人(全人口の 30.3%)に達すると推計さ
れている。また、今後、がん患者に占める高齢者の割合が増えることから、高
齢のがん患者へのケアの必要性が増すとの指摘がある。
高齢者のがんについては、全身の状態が不良であることや併存疾患があるこ
と等により、標準的治療の適応とならない場合や、主治医によって標準的治療
を提供すべきでないと判断される場合等があり、こうした判断は、医師の裁量
に任されているところであるが、現状の診療ガイドライン等において、明確な
判断基準は示されていない。また、特に 75 歳以上の高齢者が対象となるような
臨床研究は限られているため、こうしたがん患者に提供すべき医療のあり方に
ついての検討が求められている。

(取り組むべき施策)
国は、QOLの観点を含めた高齢のがん患者に適した治療法や診療ガイドラ
インを確立するための研究を進める。現行の各がん種に関する診療ガイドライ
ンに高齢者医療の観点を取り入れていくため、関係学会等への協力依頼を行い、
高齢者のがん診療に関する診療ガイドラインを策定する。

【個別目標】
国は、小児がん、AYA世代のがんを速やかに専門施設で診療できる体制の
整備を目指して、
「小児がん医療・支援のあり方に関する検討会」及び「がん診
療提供体制のあり方に関する検討会」で検討を行い、3年以内に、小児がん拠
点病院とがん診療連携拠点病院等の整備指針の見直しを行う。
国は、高齢者のがん診療に関する診療ガイドラインを策定した上で、診療ガ
イドラインを拠点病院等に普及することを検討する。

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