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参考資料2 がん対策推進基本計画(第3期)<平成30年3月> (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25869.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第35回 5/25)《厚生労働省》
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② 各治療法について(手術療法、放射線療法、薬物療法及び免疫療法)
(ア)

手術療法について

(現状・課題)
我が国では、がんに対する質の高い手術療法を安全に提供するため、拠点病
院等を中心に、適切な実施体制や専門的な知識及び技能を有する医師の配置を
行ってきた。
また、外科医の教育プログラムの開発による技能の均てん化や、より侵襲度
の低い術式や医療機器の開発等の新たな技術開発に取り組んできた。
一方、手術療法に関連する合併症の軽減など、更なる治療成績の向上を図る
ため、平成 23(2011)年より、一般社団法人日本外科学会等の外科系諸学会で
は、症例登録のデータベース(National Clinical Database28。以下「NCD」
という。)の構築を開始した。
また、一部の希少がんや難治性がん、小児がん、AYA世代のがん及び高度
進行がんについては、定型的な術式での治療が困難な場合があることから、対
応可能な医療機関が偏在しており、今後は、医療提供体制を整備していくこと
が求められる。

(取り組むべき施策)
国は、外科分野の専門的な学会等の意見を踏まえながら、引き続き、拠点病
院等を中心に、人材の育成や適正な配置を行うことを検討する。
国は、身体への負担の少ない手術療法や侵襲性の低い治療等を普及させる。
また、安全かつ新たな治療法に資する医療機器の開発を推進する。
関係団体は、NCDを活用するなど、手術療法の質の担保と向上を図る。
国は、関係団体と協力し、定型的な術式での治療が困難な一部の希少がんや
28

「National Clinical Database」とは、外科手術情報等のデータベースのこと。なお、
一般外科医が行う手術の 95%以上の情報(参加 4,000 施設以上。年間 120 数万件)が登録
されており、施設等のベンチマークや、手術を受ける患者のリスク予測等への応用が可能
となっている。
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