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資料4-1   メピバカイン塩酸塩 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》
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下顎孔伝達麻酔では歯髄で 40 分、軟部組織で 165 分であり、最大推奨用量は 6.6 mg/kg(上
限は 400 mg)である。3%メピバカイン塩酸塩は、血管収縮を必要としない下顎孔伝達麻酔
を含む小処置において選択され得る。
5) Wahl MJ et al. Dentistry's wonder drugs: local anesthetics and vasoconstrictors. Gen Dent 2010;
58: 114-2318)
3%メピバカイン塩酸塩(54 mg/カートリッジ)の最大推奨用量は 400 mg(3.0 mg/ポン
ド)、最大カートリッジ数(体重 154 ポンドの成人)は 7.4 管である。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況
<海外における教科書等>
1)Handbook of Local Anesthesia 7th ed. Elsevier; 2020, p66-919)
メピバカイン塩酸塩について、以下のように記載されている。
弱い血管拡張作用を有するメピバカイン塩酸塩は、他の局所麻酔薬を血管収縮薬非併用
下で投与する場合と比較して長時間の麻酔効果を示す。3%メピバカイン塩酸塩製剤におけ
る麻酔の持続時間は、歯髄麻酔では 20 分から 40 分(浸潤麻酔で 20 分、伝達麻酔で 40 分)

軟部組織麻酔では 2 時間から 3 時間である。
血管収縮薬を含まない 3%メピバカイン塩酸塩製剤は、血管収縮薬が投与できない患者
や、長時間又は深い麻酔が必要でない歯科の小処置に使用することが推奨される。メピバ
カイン塩酸塩製剤は、小児が専門ではない一般開業医が小児患者を診療する場合に最も使
用されている局所麻酔薬であり、また、高齢の患者の治療に適していることがある。
メピバカイン 3% 最大推奨用量(6.6 mg/kg)
体重(kg)
用量(mg)
カートリッジ数
10
66
1.0
20
132
2.5
30
198
3.5
40
264
4.5
50
330
6.0
60
396
7.0
70
400
7.5
80
400
7.5
90
400
7.5
100
400
7.5

<日本における教科書等>
2)歯科麻酔学 第 8 版. 医歯薬出版株式会社; 2019, p122-3020)
メピバカインについて、以下のように記載されている。


リドカインとほぼ同様の性質で、弱い血管収縮作用を有する。



医科・歯科を問わず、浸潤麻酔、伝達麻酔、硬膜外麻酔等で使用されている。歯科用注
射用製剤は 3%の濃度で血管収縮薬非含有のものが使用されている。効力はアドレナリ
ン含有 2%リドカイン製剤と同等であるが、作用持続時間は約 30 分と短い。



注射で使用した場合の基準最高用量は、血管収縮薬含有・非含有にかかわらず 500 mg
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