よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料4-1   メピバカイン塩酸塩 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2 の被験者の割合(有効率)は、3%メピバカイン塩酸塩製剤群及び 2%リドカイン塩酸塩製
剤群でそれぞれ 82.5%(33/40 例)及び 90.0%(36/40 例)であった。
安全性について、出血に関して、3%メピバカイン塩酸塩製剤群及び 2%リドカイン塩酸
塩製剤群で、圧迫止血だけで対応できなかった出血はそれぞれ 6 例及び 2 例、抜歯窩が十
分な血餅で満たされた症例はそれぞれ 25 例及び 16 例であった。また、術後疼痛は 3%メピ
バカイン塩酸塩製剤群及び 2%リドカイン塩酸塩製剤群でそれぞれ 17 例及び 7 例に認めら
れ、創傷治癒の遅延は 2%リドカイン塩酸塩製剤群で 2 例に認められたが、3%メピバカイ
ン塩酸塩製剤群では認められなかった。
5) 嶋田 昌彦 他 浸潤麻酔、伝達麻酔における 3%塩酸メピバカイン(NSY-101)の臨床
的有用性−エピネフリン配合(1:80,000)2%塩酸リドカイン製剤との多施設二重盲検群
間比較試験− 日歯麻誌. 2002; 30: 48-6111)
歯科領域の処置において浸潤麻酔又は伝達麻酔を必要とする 20 歳以上の患者 231 例を
対象に、3%メピバカイン塩酸塩製剤の臨床的有用性を検討する、8 万倍希釈アドレナリン
含有 2%リドカイン塩酸塩製剤を対照とした無作為化二重盲検並行群間比較試験が実施さ
れた。
用法・用量は、1 回あたり各薬剤カートリッジ 1 管(1.8 mL)を浸潤麻酔又は伝達麻酔に
より投与することとされ、用量は麻酔部位、麻酔手技、手術術式等により適宜増減するこ
ととされた。各薬剤の追加投与は、歯科処置が開始された後に、麻酔効果が減弱し治療の
継続が困難となった場合に限り行うこととされた。なお、1 症例における最大カートリッジ
数は 3 管までとされた。
有効性について、各薬剤投与後に施行された歯科処置時の疼痛の有無に関する患者自身
の判断を基に評価された有効度(
“1:きわめて有効、2:有効、3:やや有効、4:無効”
)が
1 又は 2 の被験者の割合(有効率)は、全体集団(浸潤麻酔単独例、浸潤麻酔及び伝達麻酔
併用例)で 3%メピバカイン塩酸塩製剤群及び 8 万倍希釈アドレナリン含有 2%リドカイン
塩酸塩製剤群でそれぞれ 95.7%(111/116 例)及び 98.1%(105/107 例)であり、浸潤麻酔及
び伝達麻酔併用例ではそれぞれ 83.3%(5/6 例)及び 100%(7/7 例)であった。
安全性について、3%メピバカイン塩酸塩製剤群 1 例で注射部位周辺の疼痛、2%リドカイ
ン塩酸塩製剤群 1 例で軽度の内出血が認められたが、いずれも安全性にほぼ問題なしと判
定された。
6) 真鍋 庸三 他

3%メピバカインによる下顎孔伝達麻酔の効果−8 万倍希釈エピネフリ

ン含有 2%リドカインとの比較− 日歯麻誌 2005; 33: 369-7212)
健康成人を対象に、3%メピバカイン塩酸塩製剤 1.35 mL 又は 8 万倍希釈アドレナリン含
有 2%リドカイン製剤 1.35mL を下顎孔伝達麻酔により投与した際の麻酔効果がレトロスペ
クティブに比較検討された。
対象とされた 194 例のうち、麻酔成功率(左側下口唇、下顎歯牙及び歯肉に奏効し、か

8