よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


6.医師の働き方改革を進めるための タスク・シフティングに関するヒアリング 公益社団法人 日本看護協会 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05804.html
出典情報 医師の働き方改革を進めるための タスク・シフティングに関するヒアリング(第3回 7/26)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ナース・プラクティショナー(仮称)制度の必要性
高齢化率30%超*の地域では、医療提供に課題が生じており、
首長や医療行政担当者、医師等が制度創設を求めている
*全国の高齢化率の推計値:2025年30.3%、2040年36.1%(出典:内閣府「平成30年度版高齢社会白書」)

北海道○○郡○○町・町長(人口 約2,000人、高齢化率38%)

人口が2,000人を切れば医師確保や町立クリニックの維持を諦めざるを得ない。ナース・プラクティショナー
(仮称)を町内に配置し、札幌などの医療機関の医師とコミュニケーションをとりながら医療を提供できると良い。
地方自治体は大金を費やし医師を確保してきたが、多くの首長は今後はその手法では困難だと考えている。

九州:〇〇郡○○町・医療行政担当者(人口 約8,000人、高齢化率35%)

人口約1,000人のA地域では民間病院が診療所(週3日)に転換。将来的な撤退を懸念している。医療がなくなる
と人口がさらに減ってしまうが医師の配置は困難であり、ナース・プラクティショナー(仮称)制度が必要。

東北:〇○市・訪問看護ステーション管理者(人口 約80,000人、高齢化率約33%)

医師確保困難により病院が診療所に転換し、その後いくつかは休業。地域の基幹病院の医師も1/3程度とな
り、訪問診療を中止。対応する医師がいないため、在宅療養を希望する患者が自宅に戻れず、訪問看護も大幅に
縮小。在宅看取りも対応できず、亡くなる直前に救急搬送となる。ナース・プラクティショナー(仮称)制度を創
設し、自宅の畳の上で穏やかな最期を迎えたいという住民の希望を叶えて欲しい。

公立病院の医師 (島根県○○郡○○町 人口 約10,000人、高齢化率42%)

地方の、特に国保診療所では医師の確保が困難で、確保しても高額な費用負担が必要な上、対応は平日日中の
みのことが多い。医師の確保が困難な診療所にナース・プラクティショナー(仮称)を配置して欲しい。

離島を多く抱える県の医療行政担当者(医師)

人口3万人程度の島(高齢化率35%)では、医師が近隣の小離島へ訪問診療をしているが、ナース・プラクティ
ショナー(仮称)に任せたい。そうすれば訪問回数も増やせる。プライマリケアを担う人材が不足しており、ナー
ス・プラクティショナー(仮称)を各病院に2~3名、人口3,000~5,000人の地域の診療所に1名配置したい。

病院団体・本部の看護師
地方の診療所の医師は高齢化している。外来・訪問診療・各種会議を1人で担っており、外来中に往診依頼が
あった際などに、訪問し、状態を把握し、必要な対応ができる人材を求めている。また、人口100人程度で医師が
いない島では、患者の状態を判断し、必要な対応を行う役割を看護が担うことが求められている。
公益社団法人

日本看護協会

22