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資料1 5疾病・5事業について(その1;5疾病について) (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26864.html
出典情報 第8次医療計画等に関する検討会(第10回 7/20)《厚生労働省》
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第8次医療計画の策定に向けた主な課題及び対応の方向性①
(基本的な考え方について)

現状・課題
• 平成30年度からの第7次医療計画では、同年度から、医療計画、障害福祉計画、介護保険事業(支援)計画の3計画が同時に開始
することから、それぞれの計画が連動するよう同一の理念を共有すべく、精神疾患の医療体制の構築に係る指針(精神指針)にお
いて、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築を進めることが明確にされた。
• 第8次医療計画は 、「診療報酬、障害福祉サービス等報酬及び 介護報酬の同時改定」が実施される令和6年度から開始される。令
和3年3月にとりまとめられた「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」報告書の内容等を踏まえ、精
神指針において記載すべき第8次医療計画の基本的な考え方について、整理が必要となる。

対応の方向性
• 行政と医療、障害福祉サービス、介護サービス等の顔の見える連携を推進し、 精神保健医療福祉上のニーズ を有する方が、その意
向やニーズに応じ、切れ目なくこれらのサービスを利用し、安心してその人らしい地域生活を送ることができるよう 、地域におけ
る多職種・多機関が有機的に連携する体制を構築することが重要である。こうした観点から、精神指針において、以下の内容を新
たに記載すべきである。
• 精神障害の特性として、疾病と障害とが併存しており、その時々の病状が障害の程度に大きく影響する。そのため、以下のよう
に、医療、障害福祉 ・ 介護その他のサービスを切れ目なく受けられる体制を整備する必要がある。
1. 精神科医療の提供体制の充実には、精神保健に関する「本人の困りごと等」への支援を行う平時の対応を充実する観点と、
精神科救急医療体制整備をはじめとする精神症状の急性増悪や精神疾患の急性発症等による 患者の 緊急のニーズへ の対応
を充実する観点が必要 である。平時においては、かかりつけの医療機関に通院し、障害福祉・ 介護その他のサービスを利
用しながら、本人の希望に応じた暮らしを支援するとともに、 患者の 緊急 のニーズへの対応 においては、入院治療(急性
期)へのアクセスに加え、受診前相談や入院外医療(夜間・休日診療、電話対応、 在宅での診療 、訪問看護等)につい
て、都道府県等が精神科病院、精神科訪問看護を行う訪問看護事業所等と連携しながら必要な体制整備に取り組むことが望
ましい。
2. また、精神障害の有無や程度にかかわらず、地域で暮らすすべての人が、必要な時に適切なサービスを受けられるよう、精
神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築を推進する観点から、医療計画、障害福祉計画、介護保険事業(支援)計
画が相互に緊密に連携し、医療、障害福祉・介護、住まい、就労等の社会参加、地域の助け合い、教育・普及啓発が包括的
に確保された体制を整備していくことが重要となる。

地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会報告書をもとに精神・障害保健課において作成

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