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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (17 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26922.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第33回 7/22)《厚生労働省》 |
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2.本日の論点:【1】「オミクロン株対応ワクチン」の接種について
(1)「オミクロン株対応ワクチン」の開発状況
ファイザー社「オミクロン株(BA.1)対応ワクチン」の免疫原性について②(56歳-)
ファイザー社は、 2022年6月28日のFDA諮問委員会において、 56歳以上を対象にした臨床試験で、「オミクロン株
(BA.1)対応ワクチン」の追加接種により、従来型ワクチンによる追加接種と比較し、オミクロン株(BA.1)に対す
る中和抗体価の上昇が優越していたと報告している。
オミクロン株(BA.1)に対する中和抗体価
ファイザー社試験(FDA報告資料1)
研究内容:従来型ワクチンを3回接種した56歳以上の被験者に対して、追
加接種として、
• 従来株ワクチン30μgを接種した群(対象群)、
• オミクロン株(BA.1)対応単価ワクチンを接種した群(①30μg及び②
60μg)、
• 従来株+オミクロン株(BA.1)対応2価ワクチンを接種した群(③15μg
ずつ及び④30μgずつ)
に分け、中和抗体価の変化を比較。なお、3回目接種から追加接種までの接
種間隔の中央値は6.3ヶ月(四分位範囲;4.7ヶ月, 12.9ヶ月)であった。
結果:オミクロン株(BA.1)に対する中和抗体価は、感染歴のない、対象群
163例、オミクロン株対応型ワクチン接種群①169例、②174例、③178例、
④175例について評価し、接種1ヶ月後のGMR※1は①2.23[95%CI:1.653.00], ②3.15[95%CI:2.38-4.16], ③1.56[95%CI:1.17-2.08], ④
1.97[95%CI:1.45-2.68]であった。
オミクロン株(BA.1)に対する中和抗体価の上昇と
オミクロン株(BA.4/5)に対する中和抗体価の上昇の比較
武漢株に対する中和抗体価は、感染歴のない、オミクロン株対応型ワクチ
ン接種群①17例、②18例、③12例、④18例について評価し、接種1ヶ月後
のGMFR※2は①4.3[95%CI:2.5-7.7], ②6.7[95%CI:3.5-12.8], ③
6.9[95%CI:4.1-11.7], ④8.8[95%CI:6.3-12.2]であった。
オミクロン株(BA.4/5)に対する中和抗体価の上昇は、感染歴のない、オ
ミクロン株対応型ワクチン接種群①17例、②18例、③13例、④18例につい
て評価し、いずれにおいてもBA.1型に対する中和抗体価の上昇よりは低いと
されている。
※1 幾何平均比(Geometric Mean Ratio)
※2 幾何平均上昇倍率(Geometric mean fold rise)
1 FDA, 2022. Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee June 28, 2022. Meeting materials https://www.fda.gov/advisory-committees/advisory-committeecalendar/vaccines-and-related-biological-products-advisory-committee-june-28-2022-meeting-announcement [Accessed July 4, 2022].
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(1)「オミクロン株対応ワクチン」の開発状況
ファイザー社「オミクロン株(BA.1)対応ワクチン」の免疫原性について②(56歳-)
ファイザー社は、 2022年6月28日のFDA諮問委員会において、 56歳以上を対象にした臨床試験で、「オミクロン株
(BA.1)対応ワクチン」の追加接種により、従来型ワクチンによる追加接種と比較し、オミクロン株(BA.1)に対す
る中和抗体価の上昇が優越していたと報告している。
オミクロン株(BA.1)に対する中和抗体価
ファイザー社試験(FDA報告資料1)
研究内容:従来型ワクチンを3回接種した56歳以上の被験者に対して、追
加接種として、
• 従来株ワクチン30μgを接種した群(対象群)、
• オミクロン株(BA.1)対応単価ワクチンを接種した群(①30μg及び②
60μg)、
• 従来株+オミクロン株(BA.1)対応2価ワクチンを接種した群(③15μg
ずつ及び④30μgずつ)
に分け、中和抗体価の変化を比較。なお、3回目接種から追加接種までの接
種間隔の中央値は6.3ヶ月(四分位範囲;4.7ヶ月, 12.9ヶ月)であった。
結果:オミクロン株(BA.1)に対する中和抗体価は、感染歴のない、対象群
163例、オミクロン株対応型ワクチン接種群①169例、②174例、③178例、
④175例について評価し、接種1ヶ月後のGMR※1は①2.23[95%CI:1.653.00], ②3.15[95%CI:2.38-4.16], ③1.56[95%CI:1.17-2.08], ④
1.97[95%CI:1.45-2.68]であった。
オミクロン株(BA.1)に対する中和抗体価の上昇と
オミクロン株(BA.4/5)に対する中和抗体価の上昇の比較
武漢株に対する中和抗体価は、感染歴のない、オミクロン株対応型ワクチ
ン接種群①17例、②18例、③12例、④18例について評価し、接種1ヶ月後
のGMFR※2は①4.3[95%CI:2.5-7.7], ②6.7[95%CI:3.5-12.8], ③
6.9[95%CI:4.1-11.7], ④8.8[95%CI:6.3-12.2]であった。
オミクロン株(BA.4/5)に対する中和抗体価の上昇は、感染歴のない、オ
ミクロン株対応型ワクチン接種群①17例、②18例、③13例、④18例につい
て評価し、いずれにおいてもBA.1型に対する中和抗体価の上昇よりは低いと
されている。
※1 幾何平均比(Geometric Mean Ratio)
※2 幾何平均上昇倍率(Geometric mean fold rise)
1 FDA, 2022. Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee June 28, 2022. Meeting materials https://www.fda.gov/advisory-committees/advisory-committeecalendar/vaccines-and-related-biological-products-advisory-committee-june-28-2022-meeting-announcement [Accessed July 4, 2022].
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