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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (38 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26922.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第33回 7/22)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【2】新型コロナワクチンと他のワクチンとの同時接種について

ファイザー社又はアストラゼネカ社ワクチンとインフルエンザワクチン
同時接種の有効性
新型コロナワクチン2回目接種において、ファイザー社又はアストラゼネカ社ワクチン単独接種と比べ、インフルエ
ンザワクチンとの同時接種では、新型コロナウイルス抗スパイクIgG抗体価は有意差がなかった。さらにファイザー
社ワクチンとの同時接種においてインフルエンザの一部の株に対するHI抗体価の上昇が見られた。
Lazarus et al1 (Lancet, 2021)

非同時接種群と比較した同時接種群における新型コロナワクチン

2回目接種から21日後の抗s IgG抗体価幾何平均比
研究内容:2021年4月1日ー6月26日に英国における12のNHS施設でファ
イザー社又はアストラゼネカ社ワクチンを1回接種した成人が対象。2回目接
種を①新型コロナワクチンと季節性インフルエンザワクチンを同時接種し3週
間後にプラセボを接種(同時接種群)、②新型コロナワクチンとプラセボを接
種し3週間後に季節性インフルエンザワクチンを接種(非同時接種群)に無作
為に1:1に割り付け。新型コロナワクチンの2回目接種後の副反応の報告割合
による安全性と新型コロナウイルス抗スパイク(抗s)IgG抗体価とインフル
エンザウイルスHI抗体価による有効性を分析した第Ⅳ相多施設盲検ランダム
化比較試験。
非同時接種群と比較した同時接種群における
結果:679名(同時接種群340名、非同時接種群339名)が新型コロナワクチ
※1
インフルエンザHI抗体価幾何平均比
ン2種類と季節性インフルエンザワクチン3種類 の組合せにより6つのグ
ループに分類された。
(A:A/H1N1、B: A/H3N2、C: B/Victoria、D: B/Yamagata)
すべてのグループにおいて、同時接種群における新型コロナワクチンの2回目
接種から21日後の抗s IgG抗体価はそれぞれの非同時接種群と比較して同様で
あった。
ファイザー社ワクチンと組み換え4価インフルエンザワクチンとの同時接種群
では非同時接種群と比較して、インフルエンザワクチン接種後21日時点にお
けるインフルエンザHI抗体価幾何平均比は以下の通りであった。
 A/H1N1:1.38 [95%CI: 1.11ー1.71]
 A/H3N2:1.03 [0.87ー1.23]
 B/Victoria:1.20 [1.02ー1.42]
 B/Yamagata:1.24 [1.05ー1.47]
その他の組み合わせではインフルエンザ各株に対するHI抗体価の有意な上
昇、低下は見られなかった。
1.Lazarus R, Baos S, Cappel-Porter H, et al. Safety and immunogenicity of concomitant administration of COVID-19 vaccines (ChAdOx1 or BNT162b2) with seasonal influenza vaccines in adults in the
UK (ComFluCOV): a multicentre, randomised, controlled, phase 4 trial. Lancet. 2021;398(10318):2277-2287.

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