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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26922.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第33回 7/22)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【2】新型コロナワクチンと他のワクチンとの同時接種について

武田社ワクチン(ノババックス)とインフルエンザワクチン同時接種の有効性
インフルエンザワクチン単独接種と比べて、武田社ワクチン(ノババックス)初回接種時の両ワクチンの同時接種で
はインフルエンザHI抗体価は同程度に上昇した。また、両ワクチンの同時接種による新型コロナウイルス感染症発症
予防効果は87.5%と、武田社ワクチン(ノババックス)単独接種の89.8%と同程度であった。
Toback et al1 (Lancet Respiratory Medicine, 2022)

各群における接種前と接種21日後のインフルエンザHI抗体価平均値
(赤:接種前、青:接種21日後、

研究内容:英国の4病院で新型コロナワクチン接種歴のない18歳以上の者が対 A/上:細胞性4価ワクチン、B/下:アジュバント添加3価ワクチン)
象。武田社ワクチン(ノババックス)を2回接種する群とプラセボを2回接種す
る群に1:1にランダムに割り付けられた本試験の中のサブ試験で、一部の参加者
に対して、2020年9月28日ー11月28日に武田社ワクチン(ノババックス)又
はプラセボの初回接種時に、季節性インフルエンザワクチン※1を同時接種した。
接種後の副反応、有害事象の報告割合による安全性と、インフルエンザHI抗体価
及び新型コロナウイルス抗スパイクIgG抗体価、新型コロナウイルス発症予防効
果※2による有効性を分析した第Ⅲ相多施設観察者盲検ランダム化比較試験。
結果:武田社ワクチン(ノババックス)とインフルエンザワクチンを同時に接種
した同時接種群217名(うち細胞性4価ワクチン接種者201名、アジュバント添
加3価ワクチン接種者16名)、インフルエンザワクチンとプラセボを接種した
インフルエンザ群214名(うち細胞性4価ワクチン接種者201名、アジュバント
添加3価ワクチン接種者13名)が解析された。各群の細胞性4価ワクチン接種
者において、接種21日後におけるインフルエンザHI抗体価幾何平均は以下の通
り報告されている。(同時接種群対インフルエンザ群)
 A/H1N1:
186.5 [95%CI:151.7ー229.3] 対 170.6 [140.9ー206.6]
 A/H3N2:
243.7 [213.5ー278.1] 対 226.2 [195.4ー262.7]
 B/Victoria: 9.7 [7.9ー11.9]
対 9.4 [7.8ー11.3]
 B/Yamagata:38.8 [32.2ー46.9]
対 39.0 [33.2ー45.8]

観察期間における新型コロナワクチンの発症予防効果

サブ試験内の18ー64歳で同時接種群とインフルエンザ群の比較による新型コロ
ナウイルス感染症発症予防効果は87.5% [-0.2ー98.4]、本試験内の18ー64歳
での発症予防効果は89.8% [79.7ー95.5]であった。
※1 18ー64歳は細胞性4価ワクチン、65歳以上はアジュバント添加3価ワクチンを使用。
※2 研究開始時及び武田社ワクチン(ノババックス)又はプラセボ2回目接種後6日以内までに新型コロナウイルス感染歴がなく、プロトコルからの逸脱がなかった者のみを対象に解析。
1. Toback S, Galiza E, Cosgrove C, et al. Safety, immunogenicity, and efficacy of a COVID-19 vaccine (NVX-CoV2373) co-administered with seasonal influenza vaccines: an
exploratory substudy of a randomised, observer-blinded, placebo-controlled, phase 3 trial. Lancet Respir Med. 2022;10(2):167-179.

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