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参考資料1 一般用医薬品の適正使用の一層の推進に向けた依存性の実態把握と適切な販売のための研究 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27051.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第7回 7/27)《厚生労働省》
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乱用が疑われる者に対する「声かけ」をし

厚生労働大臣は一般用医薬品に使用される

ている薬局・ドラッグストアも同時に存在

成分のうちの6成分を使用する医薬品を「濫

していることが示された。

用等のおそれのある医薬品」
(薬効群・剤形の
条件により一部を除外)として指定してい

D. 小括
一般用医薬品症例の特徴として、次の 6 点が

る。現在の薬局・店舗販売業及び薬局・店舗

明らかとなった。

て、これらの成分を含む一般用医薬品の販売

1.

若年の男性が多い

実態を調査し、当該一般用医薬品の頻回購入

2.

高学歴・非犯罪傾向

及び複数個購入の事例がどの程度存在するの

3.

精神科的な問題を有する

かを把握するとともに、薬局・店舗販売業等

4.

薬物依存が重症

における対策の実態について調査・分析する

5.

違法薬物の使用歴がある

ことで、その結果を踏まえた適正な販売の実

6.

再使用率が高い

施のためのガイドライン等の検討を行う。

販売業併設(以下「店舗販売業等」
)におい

また、一般用医薬品症例への追加調査により、
次の 2 点が明らかとなった
1.

B. 研究方法

販売数量が制限されているエスエスブロ

本研究においては、「濫用等のおそれのある
医薬品」として指定された成分を使用している
医薬品(厚生労働大臣の指定からは除かれてい
数量が制限されていないパブロンゴール
る総合感冒薬等の用途も含む)の販売状況等の
ドA、エスタックのような総合感冒薬の依
実態を明らかにするため、日本薬剤師会、日本
存症例がいること。
チェーンドラッグストア協会の会員が所属す
大量・頻回購入に対する販売制限や、乱用
る薬局・店舗販売業等を対象としたアンケート
が疑われる者に対する「声かけ」をしてい
る薬局・ドラッグストアが存在する一方で、 調査を実施したほか、日本薬剤師会、日本保険
薬局協会の会員の店舗での対応事例の収集を
乱用・依存を後押しするような大量販売・
行った。
不適切販売を続けている薬局・ドラッグス
ン®錠などの鎮咳去痰薬のみならず、販売

2.

トアが存在すること。

C. 研究結果
1. アンケート調査の回収結果

「私みたいな依存者を出さないためにも、薬

日本薬剤師会:配布対象薬局数 50,376 店

剤師さんには、ちゃんと売って欲しい」という

舗中、回答数 3,617 店舗、回答率 7.1%、

患者のメッセージを真摯に受け止め、薬局やド

うち有効回答数 2,900 店舗、有効回答率

ラッグストアなど一般用医薬品を販売する現

80.1%

場における予防啓発や、依存症患者の早期発

日本チェーンドラッグストア協会:配布対

見・早期介入を含めたサポート体制を考える必

象店舗販売業等数 20,593 店舗中、回答数

要がある。

3,848 店舗、回答率 18.6%、うち有効回答
数 3,239 店舗、有効回答率 84.1%

研究 2
「濫用等のおそれのある医薬品」の販売の取
り扱いに関する実態把握調査
研究分担者 渡邉和久
(公益社団法人日本薬剤師会 常務理事)

合計:配布対象の薬局・店舗販売業等数
70,969 店舗中、回答数 7,465 店舗、回答率
10.5%、うち有効回答数店舗 6,139 店舗、
有効回答率 82.2%
※日本薬剤師会及び日本チェーンドラッ
グストア協会の調査客体は重複なし

A. 研究目的
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