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参考資料1 一般用医薬品の適正使用の一層の推進に向けた依存性の実態把握と適切な販売のための研究 (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27051.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第7回 7/27)《厚生労働省》 |
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ロン液(鎮咳・去痰薬)
、新トニン咳止め液/咳
2.
3.
4.
「濫用等のおそれのある医薬品」の取り扱
止め液Ⅾ(鎮咳・去痰薬)
、パブロン/パブロン
い状況について、薬局では 2,900 店舗中、
ゴールドA/パブロンSゴールド(総合感冒薬)
、
983 店舗(33.8%)で、店舗販売業等では
ウット(鎮静剤)
、ナロン/ナロンエース/ナロン
3,239 店舗中、3,148 店舗(97.1%)で取り
エースT(鎮痛薬)であることが確認できた。
扱っていた。
これらの製品のうち、「濫用等のおそれのある
「濫用等のおそれのある医薬品」として指
医薬品」として指定されているものについては、
定された6成分を使用している製品に関
適正販売の一層の徹底が求められる。一方で、
して、薬局・店舗販売業等(6,139 店舗)
その用途から「濫用等のおそれのある医薬品」
の回答のうち、過去6ヶ月以内に同一顧客
としての規制の対象になっていない一部の製
から同一製品の頻回購入(週に2回以上の
品(パブロン/パブロンゴールドA/パブロンS
購入)を求められた経験があったのは、薬
ゴールド、エスタック等)においても、本研究
局では 22 件(0.7%)
、店舗販売業等では
で頻回購入及び複数個購入の実態が確認され
762 件(23.5%)
、全体で 784 件(12.7%)
、
たことから、これらの製品も含め、適正販売の
一度に複数個の購入を求められた経験が
徹底に向けた取り組みも必要であることが示
あったのは、薬局では 32 件(1.1%)
、店舗
唆された。
販売業等では 657 件(20.2%)
、全体で 689
適正販売の徹底に向けては、事例収集の結果
件(11.2%)であった。いずれも事例が多
から、陳列の工夫、注意喚起資材の掲示、販売
かった上位5つの製品名は、ブロン錠/ブ
記録の作成、レジでの対象製品の管理が現場で
ロン液(鎮咳・去痰薬)
、新トニン咳止め液
の頻回購入及び複数個購入の未然防止対策に
/咳止め液Ⅾ(鎮咳・去痰薬)
、パブロン/パ
つながっていることが確認された。
ブロンゴールドA/パブロンSゴールド
なお、アンケート調査では頻回購入及び複数
(総合感冒薬)
、ウット(鎮静剤)
、ナロン
個購入につながらないような当該製品自体の
/ナロンエース/ナロンエースT(鎮痛薬)
工夫が望ましいとする現場の声も複数あり、今
であった。
後は販売側に加え製造販売業者による取り組
適正販売の取り組み事例としては、こまめ
みについても検討が必要と考えられる。
な声掛けや、陳列の工夫(カウンターの背
後に置く、1 箱のみ又は空箱の陳列等)が
E. 全体の結論
多く、販売記録の作成、注意喚起の POP の
以上の各研究より、次の結論が導かれた。
作成、対象商品購入時にレジで確認できる
1.
患者調査を通じて、一般用医薬品の薬物依
システムの導入、近隣店舗との情報共有と
存患者の特徴が明らかとなった。また、調
いったものがあげられた。
査を通じて、「濫用等のおそれのある医薬
品」の頻回購入・複数個購入の実態が明ら
かとなった。
D. 小括
「濫用等のおそれのある医薬品」は店舗販売
2.
患者調査、販売調査の両方において、販売
業等での取り扱いが多く、適正販売の徹底につ
いては、薬局だけでなく店舗販売業等の販売の
数量が制限されていない総合感冒薬(パブ
実情も踏まえて対策を検討していくことが効
ールド、エスタック等)が、薬物依存・頻
果的と考える。
また、頻回購入及び複数個購入の実態がある
回購入・複数個購入の対象となっている事
実が明らかになったことから、行政におい
製品のうち、薬局・店舗販売業等でいずれも事
ては、
「濫用等のおそれのある医薬品」の規
例が多かった上位5つの製品は、ブロン錠/ブ
制の在り方について、関係業界と議論する
ロン/パブロンゴールドA/パブロンSゴ
8
、新トニン咳止め液/咳
2.
3.
4.
「濫用等のおそれのある医薬品」の取り扱
止め液Ⅾ(鎮咳・去痰薬)
、パブロン/パブロン
い状況について、薬局では 2,900 店舗中、
ゴールドA/パブロンSゴールド(総合感冒薬)
、
983 店舗(33.8%)で、店舗販売業等では
ウット(鎮静剤)
、ナロン/ナロンエース/ナロン
3,239 店舗中、3,148 店舗(97.1%)で取り
エースT(鎮痛薬)であることが確認できた。
扱っていた。
これらの製品のうち、「濫用等のおそれのある
「濫用等のおそれのある医薬品」として指
医薬品」として指定されているものについては、
定された6成分を使用している製品に関
適正販売の一層の徹底が求められる。一方で、
して、薬局・店舗販売業等(6,139 店舗)
その用途から「濫用等のおそれのある医薬品」
の回答のうち、過去6ヶ月以内に同一顧客
としての規制の対象になっていない一部の製
から同一製品の頻回購入(週に2回以上の
品(パブロン/パブロンゴールドA/パブロンS
購入)を求められた経験があったのは、薬
ゴールド、エスタック等)においても、本研究
局では 22 件(0.7%)
、店舗販売業等では
で頻回購入及び複数個購入の実態が確認され
762 件(23.5%)
、全体で 784 件(12.7%)
、
たことから、これらの製品も含め、適正販売の
一度に複数個の購入を求められた経験が
徹底に向けた取り組みも必要であることが示
あったのは、薬局では 32 件(1.1%)
、店舗
唆された。
販売業等では 657 件(20.2%)
、全体で 689
適正販売の徹底に向けては、事例収集の結果
件(11.2%)であった。いずれも事例が多
から、陳列の工夫、注意喚起資材の掲示、販売
かった上位5つの製品名は、ブロン錠/ブ
記録の作成、レジでの対象製品の管理が現場で
ロン液(鎮咳・去痰薬)
、新トニン咳止め液
の頻回購入及び複数個購入の未然防止対策に
/咳止め液Ⅾ(鎮咳・去痰薬)
、パブロン/パ
つながっていることが確認された。
ブロンゴールドA/パブロンSゴールド
なお、アンケート調査では頻回購入及び複数
(総合感冒薬)
、ウット(鎮静剤)
、ナロン
個購入につながらないような当該製品自体の
/ナロンエース/ナロンエースT(鎮痛薬)
工夫が望ましいとする現場の声も複数あり、今
であった。
後は販売側に加え製造販売業者による取り組
適正販売の取り組み事例としては、こまめ
みについても検討が必要と考えられる。
な声掛けや、陳列の工夫(カウンターの背
後に置く、1 箱のみ又は空箱の陳列等)が
E. 全体の結論
多く、販売記録の作成、注意喚起の POP の
以上の各研究より、次の結論が導かれた。
作成、対象商品購入時にレジで確認できる
1.
患者調査を通じて、一般用医薬品の薬物依
システムの導入、近隣店舗との情報共有と
存患者の特徴が明らかとなった。また、調
いったものがあげられた。
査を通じて、「濫用等のおそれのある医薬
品」の頻回購入・複数個購入の実態が明ら
かとなった。
D. 小括
「濫用等のおそれのある医薬品」は店舗販売
2.
患者調査、販売調査の両方において、販売
業等での取り扱いが多く、適正販売の徹底につ
いては、薬局だけでなく店舗販売業等の販売の
数量が制限されていない総合感冒薬(パブ
実情も踏まえて対策を検討していくことが効
ールド、エスタック等)が、薬物依存・頻
果的と考える。
また、頻回購入及び複数個購入の実態がある
回購入・複数個購入の対象となっている事
実が明らかになったことから、行政におい
製品のうち、薬局・店舗販売業等でいずれも事
ては、
「濫用等のおそれのある医薬品」の規
例が多かった上位5つの製品は、ブロン錠/ブ
制の在り方について、関係業界と議論する
ロン/パブロンゴールドA/パブロンSゴ
8