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資料2-1 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤による接触皮膚炎(案) (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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臨床写真 60)

点眼薬中の塩化ベンザルコニウムによるアレルギー性接触皮膚炎
塩化ベンザルコニウムは、家庭用や工場用の洗浄、殺菌、消毒薬として広く使用されて
おり、医療用としては 外用薬、特に点眼薬の防腐剤として一般細菌による二次汚染を予
防する目的で多くの点眼薬に使用されている 59)。同成分はアレルギー性接触皮膚炎が多
く、眼瞼の痒みや発赤などが誘発される。点眼薬に共通して含有されていることが多いた
め、一人の患者が使途の異なる点眼薬に共通して含まれる同成分により症状が誘発される
ことが特徴である。パッチテストで症状が誘発された点眼薬や塩化ベンザルコニウムで陽
性反応を認めれば、それによるアレルギー性接触皮膚炎と診断できる。成分が入手できな
い場合でも、症状が誘発された複数の点眼薬に陽性反応が得られた場合に、共通して含有
している成分として塩化ベンザルコニウムを同定することができる。点眼薬に含まれる塩
化ベンザルコニウムはアレルギー性接触皮膚炎の他に、点眼薬では角膜障害なども報告さ
れている。点眼薬によるアレルギー性接触皮膚炎を発症した患者では製品中に塩化ベンザ
ルコニウム含有の有無を確認し、避けることや防腐剤無添加の点眼薬を選択するように指
導する。
臨床写真

塩化ベンザルコニウム含有点眼薬によるアレルギー性接触皮膚炎
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