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資料8 「がん医療の充実」分野に係るがん対策推進基本計画の見直しについて (43 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
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「小児・AYA世代のがん」に関する第3期中間評価について
(第3期がん対策推進基本計画中間評価報告書より抜粋)
(中間評価指標及び指標測定結果)
2091

小児がん患者の3年生存率(院内がん登録)

2015年 86.7%

2014年 87.7%

2092

AYA世代で発症したがん患者の3年生存率(院内がん登録)

2015年 87.8%

2014年 87.2%

2093

治療開始前に、生殖機能への影響に関する説明を受けた
がん患者・家族の割合
(患者体験調査・小児患者体験調査)

成人(40歳未満)2018年 52.0%
小児2019年 53.8%

(がん対策推進協議会としてさらに推進が必要と考える事項)
小児がん、AYA世代のがん、高齢者のがん対策は、第3期の基本計画の「がんとの共生」分野のライフステージ
に応じたがん対策の項目にも記載されている。次期基本計画においては、「がん医療」分野と「がんとの共生」分野
のそれぞれで取り組むべき事項をより明確化していくとともに、それぞれの分野における取組の棲み分けを再検討す
ることも求められる。
小児がん及びAYA世代のがん対策については、含まれる分野が幅広く、必ずしも均一な対策が適切とは言えない
可能性もあり、次期基本計画においては、それらの特徴を考慮した対策を、「がん診療提供体制のあり方に関する検
討会」や「がんとの共生のあり方に関する検討会」等における検討内容も踏まえ、検討する必要がある。また、がん
の遺伝的素因や晩期合併症等に対し長期のフォローアップが求められることを考慮した中間評価指標を検討していく
必要がある。
2021年度より、「小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業」が開始されたところではある
が、必要な方に支援が届くことが重要であり、普及啓発にも取り組む必要がある。
また、高齢者のがんについては、様々な部分で高齢化の影響を考慮する必要があり、第3期の基本計画において評
価指標設定のための研究を開始したところではあるが、未だ十分な評価ができていない。次期基本計画においては、
当該研究結果も踏まえ、高齢者のがん対策について基本計画の中でどのように位置づけ、どのような対策及びその評
価指標の設定が可能であるか、引き続き検討が必要である。
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