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資料3    オキシブチニン塩酸塩 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00021.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第23回 12/26)《厚生労働省》
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<日本泌尿器科学会

見解>

(別添様式)

スイッチOTC医薬品の候補成分に関する見解
1.候補成分に関連する事項
成分名
候補成分 (一般名)
の情報
効能・効果

オキシブチニン塩酸塩
尿意切迫感(急に尿がしたいとの我慢し難い訴え)及
びそれを伴う頻尿(尿の回数が多い)、尿もれ

2.スイッチ OTC 化の妥当性に関連する事項
1.OTC とすることの妥当性について
【薬剤特性の観点から】
オキシブチニン塩酸塩は抗コリン作用に加え、カルシウム拮抗作
用を有している。過活動膀胱の治療には抗コリン薬が使用される
が、抗コリン作用のため、口内乾燥、便秘、排尿障害、閉塞隅角緑
内障の悪化を誘発する可能性がある。また、本剤は貼付剤であるた
め適用部位の皮膚炎、掻痒感、紅斑を起こす可能性がある。
【対象疾患の観点から】
過活動膀胱の原因のひとつに前立腺肥大症があり、本人が自覚し
ていない排尿困難を合併していることがあり、本剤投与により尿閉
を起こす可能性がある。また、閉塞性隅角緑内障も本人の自覚がな
いことがあり、本剤投与にて症状が悪化する可能性がある。
スイッチ
【適正販売、スイッチ化した際の社会への影響の観点から】
OTC 化 の
過活動膀胱の推定患者は 40 歳以上男女の 12.4%(約 810 万人)
妥当性
いると報告されているが、尿意切迫感や尿漏れの相談は気恥ずかし
い側面があるため、特に女性の医療機関への受診率は低いことが報
告されている。OTC 化によって、過活動膀胱に対する認知度が高ま
り、QOL の向上が期待できる。
〔上記と判断した根拠〕
薬剤特性、対象疾患については、インタビューフォームおよび添
付文書を根拠とする。
社会への影響については、日本排尿機能学会の疫学調査を根拠と
する(本間之夫、他:日本排尿機能学会雑誌 14:266-277, 2003)。
2.OTC とする際の留意事項、課題点について
過活動膀胱の女性を対象として、医師による処方の場合の半量投
与が適正と思われる。
また、高頻度に起こる可能性がある調布部位の皮膚症状に対する

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