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資料3-9 吉田先生提出資料 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第114回 1/17)《厚生労働省》
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5.COVID-19 確定例へのその他の対応
1) 環境消毒

新型コロナウイルスは、環境表⾯で⼀定期間⽣存することが知られています。環境表⾯を介した間接接
触感染を予防するために、患者や医療従事者が頻繁に⼿で触れる場所(⾼頻度接触⾯)を清掃、消毒す
ることは有⽤な感染対策になります。具体的な⽅法としては、ドアの取⼿やノブ、⼿すり、スイッチ、
蛇⼝などの⾼頻度接触⾯を1⽇数回程度、洗浄剤もしくは消毒剤で拭き取り清掃することが勧められま
す。⼀般的な家庭⽤洗剤に含有される界⾯活性剤が、新型コロナウイルスを不活化することが報告され
ていますので、患者周辺環境の清掃に必ずしも消毒が必要とは考えられていません。有効な界⾯活性剤
の種類やそれを含有する具体的な製品名については、独⽴⾏政法⼈製品評価技術基盤機構のWebサイト
(https://www.nite.go.jp/)に公表されていますので適宜ご確認ください。環境表⾯のふき取り清掃に消
国や 地域⽤塩素系漂⽩剤であれば100倍希釈)の利⽤が勧められます。消毒剤の噴霧については、消毒
にムラが⽣じやすいことと作業者の吸⼊曝露の両⾯から、⼀般的には勧められていません。床や壁など
を含む⼤掛かりかつ広範囲の消毒も不要です。拭き取り清掃を補完する⽬的で紫外線照射や消毒剤噴霧
を⾏う場合は、必ず作業員の安全を確保して実施してください。また、空間除菌グッズの利⽤について
は、現段階で明瞭な科学的根拠は⽰されていないため推奨しません。
2) 患者の使⽤した⾷器について

⼀般的な家庭⽤洗剤に含有される界⾯活性剤によって、新型コロナウイルスを不活化できることが報
告されています。患者が使⽤した⾷器については、⾷器⽤洗剤を使って擦り洗いを⾏い、⽔道⽔で洗
い流した後に乾燥させていただければ再利⽤可能です。熱⽔洗浄(80℃、10 分間)を⾏っている医療
施設は、そのままの⽅法で問題ありません。感染者の使⽤した⾷器と⾮感染者の使⽤した⾷器を⼀緒
に洗浄することにも問題はありません。有効な界⾯活性剤の種類やそれを含有する具体的な製品名に
ついては、独⽴⾏政法⼈製品評価技術基盤機構の Web サイト(https://www.nite.go.jp/)に公開され
ていますので適宜ご確認ください。医療施設内においては、使⽤後の⾷器を病室外に持ち出してから
洗浄を⾏うまで、運搬経路上の感染リスクに注意する必要があります。回収した⾷器をプラスチック
袋に⼊れて運搬することで、回収・運搬作業者の安全を確保し、搬送経路の汚染を予防できます。こ
のような対応が難しい施設では、使い捨て⾷器の活⽤も選択肢となります。⾷器の回収のために病室
に⼊る職員は、⼿袋とサージカルマスク(状況に応じて N95 マスク)を着⽤し、前後に⼿指衛⽣を⾏
います。
3) 患者の使⽤したリネンについて

患者が使⽤したリネンについても⾷器と同様に、家庭⽤洗剤と洗濯機を⽤いた標準的な洗濯⽅法でウイ
ルスを不活化できることが国⽴感染症研究所の調査結果として報告されています
(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2488-idsc/iasr-news/10338-496p03.
。リネンの標準的な洗浄⽅法として熱⽔洗濯(80℃、10 分間)を⾏っている医療施設は、そのま
html)
まの⽅法で問題ありません。患者が使⽤したリネンについて、特別な消毒や廃棄の必要はありません。
医療施設内においては、使⽤後のリネンを病室外に持ち出してから洗濯を⾏うまで、運搬経路上の感染
リスクに注意する必要があります。感染者の病室内でリネンを回収する職員は、サージカルマスク(換
気の難しい環境や粉塵が⼤量に⽣じる状況の場合は N95 マスクの利⽤も考慮)
、⼿袋、⾐服にリネンが
触れる場合はエプロンを着⽤し、前後に⼿指衛⽣を⾏います。
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