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資料3-9 吉田先生提出資料 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第114回 1/17)《厚生労働省》
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2) ワクチン接種後の医療従事者への対応

ワクチン接種者の⽅が⾮接種者に⽐べて体内のウイルス量の減少が早ければ、感染を広げるリスクも下が
る可能性が考えられます。実際にワクチン接種者は他の⼈に感染させる指標となる実⾏再⽣産数が、⾮接
種者に⽐べて 38%減少しているという報告もあります。そのため、感染者への曝露機会があった医療従
事者のその後の就業制限等に関して、ワクチン⾮接種者とワクチン接種完了者の対応を分けるという考え
⽅もあります。ただし、ブレイクスルー感染の存在や、ワクチン接種後の抗体価の減少を考慮すると、単
純にワクチン接種者と⾮接種者を分けてその対応を明確に区別することも難しいと考えられます。そのた
め、曝露後の就業制限に対する判断は、ワクチン接種の有無を参考にしながらも、曝露時の状況等を踏ま
えて総合的に判断することを推奨します。
(詳細については、
「7.院内クラスターの予防と対応」の「3)
医療従事者の曝露後の対応と検査」を参照。

参考⽂献
1. Bergwerk M, Gonen T, Lustig Y, et al. Covid-19 breakthrough infections in vaccinated health care
workers. N Engl J Med. DOI: 10.1056/NEJMoa2109072.
2. Azzolini E. et al.Association Between BNT162b2 Vaccination and Long COVID After Infections
Not Requiring Hospitalization in Health Care Workers, JAMA. 2022;328:676-678.
3. Ge, Y. et al. Untangling the changing impact of non-pharmaceutical interventions and vaccination
on European COVID-19 trajectories. Nature Communications 13, Article number: 3106 (2022)

9.PPE が不⾜している状況下における感染管理の考え⽅
現状として以前のような深刻な PPE の供給不足が起こる可能性は低いと考えられますが、可能性がないとは言えま
せんので、改めてこの内容に関しても記載しておくことにいたします。
COVID-19 に関わる医療従事者および関連職員の安全確保は、すべてに優先する極めて重要な対策です。この
ウイルスは、飛沫、エアロゾルおよび接触により伝播するため、呼吸器衛生/咳エチケットを含めた標準予防策、接
触予防策を実施し、エアロゾルが発生する手技(気管挿管・抜管、NPPV 装着, 気管切開術, 心肺蘇生, 用手換気,
気管支鏡検査など)を行う場合は N95 マスクを装着する必要があります。大量に個人防護具を要するなかで、適切
な個人防護具の選択が必要不可欠です(表 4)。
表4

COVID-19 確定患者に対する様々な状況における PPE の選択(再掲、表2)

サージカル

N95

マスク注 5

マスク注 6

診察(飛沫曝露リスク大注 1)



診察(飛沫曝露リスク小注 2)
呼吸器検体採取注 3

手袋注 7

ガウン注 8

眼の防護注 9





































エアロゾル産生手技
環境整備











リネン交換











患者搬送注 4











○:必ず使⽤する △:状況により使⽤する
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